住友不動産と言えば個人向けにも法人向けにも活動を展開している大手住宅メーカーです。
「これだけの大手ならば安心して任せることができる」
と、全てまかせっきりにしてしまうのはあまり良くありません。大手だからと言って油断ができないのが住宅の基本となる断熱性・気密性、つまり「Q値・C値」です。
他住宅メーカー同様に計測され、数値によって性能の高さを測ります。今回は住友不動産の「Q値・C値」について、またそれによる電気代の評判もお伝えします。
住友不動産の断熱性の評判は?
住友不動産は特に断熱性に力を注いでいることがよく分かり、「超断熱」としてその特徴的な性能を打ち出しています。その基本となる特徴的な断熱性を見ていきます。
住友不動産の断熱性
Hybrid 2×6(ツーバイシックス)
国内の住宅メーカーの多くが取り入れる「2×4(ツーバイフォー)」をより高性能にしたのがこの「2×6」。サイズがアップした2×6材に合わせ、もともと性能の高かった断熱材がさらに大きくなり家をぐるりと囲んでいます。
これによりさらなる省エネ、赤外線の反射、強度が増し断熱性だけでない性能アップが実現しています。
内外ダブル断熱
内側には105mmの「高性能グラスウール」を、その外側には45mmの「フェノールフォーム」という2つの断熱材を使用。形状の異なる2つの素材はいずれも一般的に使用される量の倍近い量を使用しています。
ダブルLow-Eトリプルガラス
一般的に使用されている複層ガラスは2枚組のものが多く、そこにさらに1枚プラスしたのが住友不動産のこの複層ガラスです。3枚のガラスの間には断熱性の高い「アルゴンガス」を閉じ込め、さらにサッシには樹脂を使用。一般的に熱を伝えやすく温度の変化を与えてしまう窓に安心感を与えています。
住友不動産のQ値と断熱性への評判
住友不動産が発表している「Q値」はなんと「1.3」。
この数値は基準とされる「次世代省エネルギー基準」の2.7を上回る数値であり、数ある住宅メーカーの中でもトップクラスを誇る優秀な数値です。
数値は低ければ低いほど、その性能の高さを表しいかに住友不動産の断熱性が優秀かを見ることができます。
断熱性に関しては取り組みのこだわりや確かな数値から高い評判を獲得している印象です。しかし2×6工法や、ウッドパネルセンチュリーといったいくつかの種類から工法を選んだ際に標準となる性能が異なってくるため、場合によっては高性能の断熱機能を付けるのにはオプションとなってしまうこともあるようです。
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住友不動産の気密性の評判は?
住友不動産は断熱性に関しては国内トップクラスの性能を誇ります。では気密性ではどうでしょうか。
実は住友不動産は「C値」、つまり気密性は公表していません。次世代省エネルギー基準から廃止されてしまったこともあり、住友不動産に限らず多くの住宅メーカーがC値の公表を控えています。
それに加えて断熱性に比べて気密性への取り組みもあまり大きく打ち出してはいないのも現状です。
しかし必ずしも知ることができないわけではなく、計測自体はオプションとなりますが相談すれば対応してくれる可能性はあります。そんなオプションを利用した人の話では、
「2.0」
という数値が出ているとも言われています。
住友不動産の気密性への評判
C値の公表もなく、取り組みの発表も少ない気密性。
まったく取り組みを行っていない、と考えるのではなく断熱性と同時に取り組んでいると考えるのが良さそうです。従来の「2×4工法」は気密性の高さもウリの1つ、その性能をアップさせた「2×6工法」ならばおのずと気密性もアップしているはずです。
しかし標準仕様となる換気システムではやはり心もとない、という声があるのも事実。気密性が高いのであれば、換気システムも必要なので高い性能の換気システムを考えるのならオプションでワンランク上を付けることも想定しなければいけないようです。
住友不動産の電気代の評判は?
断熱性・気密性の高さのメリットは室内の過ごしやすさと電気代という家庭に直接響く数字で現れます。性能が高ければそのまま電気代が低くなり、身体にもお財布にも優しい家となるのです。
「2×4」で建てられた住宅は従来の住宅の約4割も電気代が安くなることが分かっています。住友不動産のすすめる「2×6」ではさらに性能が上がり、従来の住宅から約5割も電気代が低くなるのです。
住友不動産での電気代の低下には多くの声が届いており、そのほとんどで実際に低くなったという喜びの声が聞こえています。ほとんどが良い反応となる反面、ワンランク上の断熱性を確かめるべくオプションで窓を変えた人などからは変化が分かりづらいとい声もありました。
まとめ
気密性の測定が廃止された理由としては、ほとんどの住宅メーカーの基本性能が上がっているからだと言われています。わざわざ測定するほどのものでもない、ということになりますがまだまだ不安に思う人がいるのも事実です。
断熱性が高い性能を示しているのなら、気密性も知っておきたい、そう考えるならまずは担当者に相談してみましょう。そしてきちんと納得し話を次に進めてください。