アイフルホームは自社では建売事業を行っておらず、各フランチャイズ加盟店が独自に行っています。ですが、採用されている住宅プランはアイフルホームの企画プランを基本にしており、住設備や仕上げなどでは加盟店が独自にアレンジしているようです。
公開されている建売住宅の完成写真では、外観上の特色を感じませんが、内部にはアクセントクロスや家事作業に便利な小ぶりのカウンターなどの工夫が見られ、ローコストプランを上手にアレンジしていると思います。
なお、アイフルホームはフランチャイズ名で、(株)LIXIL住宅研究所の社内分社されたアイフルホームカンパニーがフランチャイズ事業者となります。
アイフルホーム建売の坪単価は?
アイフルホーム加盟店の建売住宅の坪単価は、注文住宅のセシボシリーズのグレードによる坪単価と変わらないと思います。
むしろ、企画プランに意匠的なアクセントなどを加えている分、高くなっている可能性があり、ある建売の坪単価では50万円前後になっていました。
また、付帯設備としてエコキュートやエアコンなどをセットしているものもあり、そのようなものでは60万円台/坪となっているものもあります。
アイフルホームのセシボシリーズには、断熱仕様などによって、極、零、爽の3グレードがあります。その中で、建売住宅における断熱仕様は、省エネ基準の地域区分に合わせて3グレードを使い分けていると思います。
つまり、寒い地域では断熱性能の最も高い極仕様となり、坪単価もシリーズでは高めの50万円代になるのではないかと思います。
アイフルホームの建売の値引きは?
口コミの中には注文住宅で、80万円の値引きをしてもらったとか、何点かの家電製品をプレゼントしてもらった、などのような書き込みがあります。
これらから推測すると値引き額は60万円前後で、建売住宅の場合でも同様ではないでしょうか。この金額を少ないと感じる人がいるかもしれませんが、フランチャイズシステムで企画プランやシリーズに設定された仕様が決まっている中では、大幅な値引きは難しいのではないかと思います。
ですから、アイフルホームでの建売住宅の値引きは、販売用につけているエアコンやカーテンなどの付属品のサービスと合わせて交渉するのがいいのかもしれません。
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アイフルホームの建売の評判、口コミは?
キッズデザインが気に入った
建売のモデルハウスで、キッズデザイン賞受賞と聞いて気に入り、早速契約したと言う口コミがありました。
キッズデザインとは、バリアフリーデザインやユニバーサルデザインよりも人に優しい住宅を目指したもので、今までの大人目線から子供目線に重点をおいたものです。
例えば、引き戸を採用して出入りしやすくしていると共に、子供が指を挟みにくい構造としています。また、転倒時にも大きな怪我につながらないように、壁や段差のある部分の角を丸くしています。
キッズデザイン賞は、NPO法人のキッズデザイン協議会が主催しているもので、住宅に限らず、あらゆる製品を対象にしており、アイフルホームでは建築・空間のカテゴリーで連続受賞していますので、それなりにノウハウは蓄積しているのでしょう。
ローコストイメージの中でも、このような生活提案を建売住宅の中に盛り込むことは好感が持てるものだと思います。
24時間換気が2年で壊れた
高気密・高断熱住宅には必須の24時間換気システムが2年で壊れ、おまけにトイレの換気扇もシステムに組み込まれていたので、全くの役立たずだった、と言う悲惨な口コミがありました。これは、施工業者の当たりが悪かったとしか言いようがありませんね。
トイレや浴室・洗面、そしてキッチンに取り付ける換気扇はそれぞれに単独でも機能するような設計が必要ですが、建売事業者が知識不足、あるいは24時間換気システムを設計・チェックすることなく、下請け業者に任せきりにすると起こりうる現象です。
このように、アイフルホームの口コミによる評判には最悪のものがある一方で、感謝している口コミもあり、やはり加盟店による差が大きいと感じます。
本来は、このような差が出ないようにすることもフランチャイズ事業者の務めなのですが、アイフルホームでは少し教育・指導不足の印象を持ちます。
断熱仕様が貧弱
現在の新築住宅には、省エネ基準に示されている地域区分に応じた省エネ性能が義務付けられています。
セシボシリーズの極・零・爽はそれらの省エネ性能に適合させたものですが、下位の爽では10kg/m3のグラスウールを使用しているようで、比較的温かい地域の仕様と思われます。
一般的な現在の新築住宅で使用されているグラスウールで多いのは、16kg/m3ですから、10kg/m3では温かい地域としても少し貧弱だと言えるでしょう。
勿論、先に述べた省エネ基準には適合しているのでしょうが、ほぼギリギリの状態ではないでしょうか。口コミでも16kg/m3だと聞いていたのに10kg/m3だったと言う声があり、基準にさえ適合していればいいだろう、と言う印象もうけます。
断熱性能、つまり省エネ性能は快適な住空間だけでなく、日々の冷暖房機器のランニングコストにも影響しますから、事前にしっかりと仕様書を確認しておくと共に、担当者にも聞いておくことを勧めます。