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木造住宅の耐震性、実はすごいんです!3つの構造を徹底比較で安心?

昨今の大地震で、多くの木造住宅が被害を受けました。これを受け、木造住宅の耐震性に不安を抱いている方も多いと思います。

しかし、本当に木造住宅の耐震性能は低いのでしょうか。詳しくみていきましょう。

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木材住宅は耐震性が低い?徹底検証!

木造住宅は耐震性能が低いというイメージを持つ方が多くいますが、それは、今までの大震災で被害を受けた住宅の多くが、木造住宅であるという経験に基づいているのではないでしょうか。

木造住宅の耐震基準は、大災害があるごとに見直しが繰り返されてきました。現在では、震度7の地震がきても倒壊しないレベルの性能が耐震基準の最低ラインとなっています。

自然災害による被害を受けた住宅の多くは、現行の耐震基準を満たしていないものが多くありました。

こうしたことを受け、耐震基準を満たすための耐震リフォームなども、最近では多くなってきています。

住宅のタイプ別比較!耐震性は構造によって変わるの?

住宅には主に、木造鉄筋コンクリート造鉄骨造という3種類の構造があります。

構造によって、地震に対する考え方が異なります。詳しくみていきましょう。

耐震性はどのような要因で決まる?

まず一つ目が、木造です。2階建てまでの木造住宅は、壁の配置やその量を元に計算する壁料計算と呼ばれる方法で、耐震性能確認します。

3階建て以上になると、鉄筋コンクリート造や鉄骨造同様に構造計算をします。木造住宅の耐震性能は、「耐震等級」によって示すことができます。

等級は1~3まであり、等級3が最も耐震性能が高いものになります。

この「耐震等級」は、法律で義務となっている耐震基準とは異なり、この基準以上の耐震性能を示します。

等級1が、現行の法律で定められた耐震基準に相当するもので、先ほども述べた通り震度7の地震がきても倒壊しないことを目標にしています。

「耐震等級」は、計画時に決定しなければならないので、どの等級の性能が必要か前もって検討しておきましょう。

二つ目が、鉄筋コンクリート造です。

鉄筋コンクリート造は、引っ張られる力に対して強い鉄筋と、圧縮される力に対して強いコンクリートを組み合わせることで、強い建築を作ります。

鉄筋コンクリート造にも耐震等級がありますが、ほとんどが等級1で建設されており、鉄筋コンクリート造の耐震性には、いくつかの考え方があります。

1つめは、しっかりと固めて地震に耐える「耐震」、2つめは、地震の力を吸収して揺れを防ぐ「制震」、3つめが、積層ゴムなどを建物の下に設置して揺れを建物に伝えないようにする「免震」です。

どの方法で地震に対応するかによって、計画が異なってきます。

三つ目が鉄骨造です。

鉄骨造は、工場で材料を生産し管理するため品質が均一で、比較的工期が短いです。

一般の住宅には、軽量鉄骨が使用され、高層ビルなど大規模な建物には、重量鉄骨が使用されています。

鉄骨造の住宅は、国の認定を取ったハウスメーカーで多く取り扱っています。

この構造では、地震によって加えられたエネルギーを鉄や鋼の粘りによって吸収することで、耐震性能を発揮します。

鉄骨造は揺れに対しては強いですが、万が一火災が起きた場合は、ある温度に達すると急激に強度が下がるため、注意が必要です。

木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート構造で耐震性は変わる?!

構造によって、地震などの揺れに対する考え方が異なり、一概にどの構法が最も耐震性能が高いとは言い切れません。

各構造の特徴をしっかりと抑えることが大切です。先に述べた特徴をよく理解した上で、構造を選択しましょう。

実は木造住宅が一番地震に強い?!

耐震性で大切なのは、倒壊しないことではないでしょうか。倒壊しないようにするには、揺れを抑えなくてはなりません。

軽ければ軽いほど、その揺れは少なくなります。木造住宅は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比較してとても軽く、同規模の住宅であれば最も揺れが少なくなります。

さらに、軽ければ沈下する危険性も少なくなり、地盤改良の可能性も低くなるためコストも抑えることができます。

耐震性が高い木材住宅の特徴は?

建築基準法の新耐震基準で建築!

法律で定められた耐震基準は、大震災などの大きな自然災害があるごとに、これまで何度も見直されてきました。

現行の耐震基準は、震度5~6の地震でも損傷せず、震度7の地震では損傷したとしても倒壊はしないレベルのものになっています。

倒壊せずに命を守ることが最低限の基準とされているのです。

木造の耐震性能は、耐震等級によって示すことができると先ほども述べました。

現行の法律の耐震基準が等級1、その1.25倍の大地震が起きても耐えられるのが等級2、1.5倍の大地震でも耐えられるのが等級3となっています。

耐震等級を上げるためには、基礎・柱や梁・屋根など、構造耐力上必要なものをそれぞれ強化していく必要があります。計画の段階で、どの等級を目指すのか決めておきましょう。

実際耐震性ってどうなの?!木材住宅に住む人の声!

実際に、木造住宅の耐震性に関する口コミを見ていきましょう。

悪い口コミ

2階建て戸建住宅では構造計算がない

2階建て戸建の構造は簡易計算

良い口コミ

木造戸建でも耐震等級をとれば耐震性能がわかる

昔からある工法なので、日本の風土に合っている

新築戸建で最も多いのが木造住宅

同等レベルの耐震性能を持つ他の構造よりも予算を抑えられる

まとめると

2階建ての戸建は構造計算をしないとよく勘違いされてしまうのが、「4号特例」と呼ばれるものです。

新築を建てる際には、計画建物が定められた基準に達しているかどうかを判断する確認申請が必要になります。

これに合格すると、建物を建てることができるようになります。この申請の際、木造2階建てであれば構造計算書などの添付を省略することができるのです。

そのため、構造計算をしないと言われてしまいます。

しかし実際には、壁の位置や配置などから耐震基準以上の耐震性能を確保できるよう、壁量計算と呼ばれる方法で、しっかりと計算をしています。

具体的な耐震性能を示したい場合には、耐震等級という形で示すことができます。

さらに、等級3クラスの高い耐震性能を持ちながらも、他の工法と比較すると予算を抑えられるのも、木造住宅の特徴です。

こうしたことから、現在の新築住宅は、木造住宅が多くの割合を占めています。

耐震性を強化するために、木材住宅でできることって?!

1.基礎補強

現在の基礎は、鉄筋を組み、コンクリートで固めた鉄筋コンクリートになっていますが、昔の住宅だと鉄筋の無い無筋基礎も多くあります。

家の土台となる基礎の耐震性を高めることはとても重要です。

基礎に免震部材を設置することで、揺れを軽減したり、無筋基礎でも後から補強をすることが可能です。

2.壁の補強

揺れによる壁のゆがみを抑えるため、柱の間に筋交いと呼ばれる斜め材を入れたり、構造用合板によって壁を固めるといった方法で、壁を補強することができます。

3.接合部の補強

柱や梁の接合部を、金物で補強し、強い揺れにも耐えられるようしっかり緊結します。

4.屋根の補強

上にあるものは、なるべく軽い方が地震にも有利であることは、想像できますよね。

古い木造住宅は、とても重い瓦屋根のことが多いですが、現在は軽い鋼板を使用することで、より高い安全性を確保しています。

5.耐震補強は全体のバランスを見て

耐震補強をする際に大切なのは、家全体のバランスをよく見極めることです。

部分的に補強をしても、全体のバランスが崩れてしまい、逆に耐震性能にマイナスに働いてしまうこともあるので、専門家等の意見を聞いた上でどのように耐震補強をしていくか決定しましょう。

まとめ

いかがでしたか。古くから日本に慣れ親しんだ木造住宅は、耐震性が低いと思われがちですが、そんなことはありません。

木造住宅でも高い耐震性能を発揮することが可能です。一度、検討してみてはいかがでしょうか。

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