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セルコホームの間取りは日本でも取れる!坪数による間取りのとり方

セルコホームが輸入・販売しているのはカナダ住宅です。

ですから、間取りも完全な欧米の生活様式に基づいたものと思うかもしれませんが、実際には注文形式で日本の生活様式に合わせたものとなっています。

なお、各地のモデルハウスの間取りには、ヌックの採用やリビングを中心とした動線計画など、欧米の生活様式の良さを取り入れたものになっていますが、明確な企画プランと言うよりも、各支店やフランチャイズ加盟店の企画によると思われます。

一方、外観については、4タイプのデザインイメージが用意されており、打ち合わせで决定した間取りを選んだ外観イメージにデザインしていく、と言うスタイルになっているのでしょう。

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セルコホームの4つの外観イメージ

Queen Ann(クイーンアン)スタイル

Deorgian(ジョージアン)スタイル

Early Victorian(アーリーヴィクトリアン)スタイル

Contemporary(コンテンポラリー)スタイル

外観イメージまとめ

上記はセルコホームが公開しているイメージ写真と解説ですが、いずれも高級感がありドッシリした印象があります。

急勾配の屋根と煙突、そして飾り格子や半円窓とレンガ・タイルなどと優れたデザイン性に憧れるのも無理はないと思います。

しかし、写真からも想像できるようにオープン外構と建物外周部に相応の空間が必要になります。ですから、選択に際しては敷地の広さや周囲の環境も考慮しておく必要があるでしょう。

セルコホームの間取り図の例

泉パークタウンモデルハウスプラン+2階建て+40.20坪

出典:セルコホーム

このモデルは外観から、コンテンポラリー・スタイルのものと思われ、塗壁にカルチャードストーンをアクセントとして使用しています。

平面プランの特徴は、玄関収納、多角形に突き出たダイニング、居間上部の吹き抜け、そして2階個室のロフトとなっています。

間取りは4LDKで、その内の一部屋は1階の6帖和室となっています。

このように、外観こそ輸入住宅らしいものですが、間取りは日本の生活様式に馴染みやすいもので、あえて間取りに洋風イメージを探すなら、ダイニングをヌックとして使えそうな多角形のスペースとしているところをでしょうか。

北柏4丁目モデルハウスプラン+2階建て+41.56坪

出典:セルコホーム

このモデルと上の泉パークタウンモデルとの外観は良く似ていますが、平面プランは大きく違っています。

このように間取りプランが異なっていても、外観イメージはセルコホームの提案しているスタイルにデザインされています。

このプランの特徴は、インナーガレージとしていること、そしてリビングを動線の中心としていることです。

家族が接触する機会を増やす工夫と言えるでしょう。また、少し狭いですが、ダイニングをヌックとしているところも面白いと思います。

利府モデルハウスプラン+2階建て(小屋裏部屋付き)+62.19坪

出典:セルコホーム

ジョージアンスタイルの威風堂々たる外観ですが、間取り的には一般的なものをスケールアップした感じです。

屋根のドーマーは小屋裏部屋用のもので、勾配天井の楽しい空間になっていると思います。

延床面積の大きさを利用して家事作業の効率化を考慮した間取りで、キッチンからパントリー、そして家事室へと繋がる動線は素敵です。

収納も要所々々に適切に配置されており、実生活を知っている人の設計だと思います。

福知山モデルハウスプラン+2階建て+56.56坪

出典:セルコホーム

このプランの特徴としては、平面プランに凹凸が非常に多く、国内のハウスメーカーに多い経済コストを意識したボックスプランとは大きく異なります。

凹凸の多さからコスト面では割高になる可能性はありますが、豊かな住空間になるメリットがあり、このプランも非常に魅力があります。また、外観の表情も非常に豊かなものになると思います。

外観スタイルは、アーリーヴィクトリアン、もしくはコンテンポラリーではないかと推測出来ます。

名取モデルハウスプラン+2階建て+39.51坪

出典:セルコホーム

このプランの一番の特徴は、インナーガレージとしていることで、ガレージ内から玄関ホールへ出入りできると言う基本を押さえたものです。

玄関ホール、ダイニング、リビングの配置を少しずつずらしながらもオープンにしている工夫は秀逸で、階段との関係も良いと思います。

また、2階の広めのホールは子供の遊び場になり、遊び声を吹き抜けから聞こえるようにしている工夫も素敵です。

さらに、収納スペースと配置も良く考えられており、実生活でも使いやすいものになっています。

インナーガレージ側に和室を配置しているのは、ユーザーを意識したものでしょうが、全体的には部屋を細かく区切らない、それでいて用途に合わせたゾーニングがしっかりできているものだと思います。

南入タイプ708-S(EA)-+2階建て+30坪

出典:セルコホーム

このプランはセルコホームの60周年記念として発売された25プランの内のひとつですが、ここからはカナダ住宅のイメージを感じません。

また、コストを抑えるために、シンプルな外観とし、モデルハウスに見られるような収納スペースに対する配慮もなく、空間の面白味にもかけます。

特別価格(1500万円~)となっており格安とされていますが、50万円~/坪というのは決してローコストではありません。

ですが、セルコホームが誇る、高性能の断熱材やトリプルLow-Eの複層ガラスサッシ、無垢材フローリング、などの基本仕様を考えると妥当なものと思います。

この25プランはセルコホームで公開されている企画型のプランですが、カナダ住宅の高い省エネ性能をもった普通の住宅として見る方がよく、外観的にも街並みに馴染みやすいものだと感じます。

セルコホームの間取りに関するまとめ

セルコホーム本部のHP上では、他のハウスメーカーが用意しているような企画型プランと言うものを積極的には公開しておらず、セルコホームのカナダ住宅を知りたい一般ユーザーへの情報発信と言う意味では残念な気がします。

セルコホームが提案する「心地よい暮らし」とは、カナダ住宅の断熱・省エネ性能に基づいた快適な温熱環境を日本の生活様式に合わせてたものと思いますが、間取りに現れる生活スタイルへの提案が少ないように思います。

ただし、一部のモデルハウスには、玄関ホールと一体になったリビングやダイニング、そして特徴的なヌックの採用などがありますので、これらは国内の住宅メーカーの一般的なプランにはないものですから、ユーザーには参考になるでしょう。

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