(株)アイフルホームは1984年に設立され、当時ではまだ珍しかったローコスト住宅のフランチャイズ事業者としてスタートしました。その後、幾度かの変遷を経て、現在は(株)LIXIL住宅研究所のグループとしてアイフルホームカンパニーとなっています。
住宅のフランチャイズ事業者としては最大手で、2014年には累計15万棟の実績を挙げていますが、同様のフランチャイズ事業者の増加や厳しいローコスト競争の中で苦戦しているように感じられます。なお、消費者金融会社に似た名称の企業がありますが、全く関係がありません。
アイフルホームの特徴、メリットは?
コスパが高い
設立当初はローコスト住宅を最大の特徴として、ユーザー側でもそれを最大のメリットとしていましたが、現在ではローコストクラスからミドルクラスまでをカバーした商品群を備えています。
ですが、ミドルクラスの中味を見ると専用パネル(HQP)による高気密・高断熱の省エネ性能や高耐震性能(耐震等級3相当)、さらにはゼロ・エネルギー住宅(ZEH)などにも対応したものがあり、コストパフォーマンスとすれば、やはり高いと言えるでしょう。
在来木造軸組構造+接合金物工法
アイフルホームは木造軸組構造を採用しており、柱や梁には強度と品質の安定している構造用集成材を採用しプレカット加工しています。また、プレカット加工した柱や梁の組み立てには専用の接合金物を採用しています。
このプレカット加工と接合金物の組合せは、大工さんの技術や経験による施工のバラツキを軽減するもので、20年ほど前から一般的に採用されはじめ、現在ではポピュラーな工法として認められています。
部屋が広い
アイフルホームではメートルモジュールを採用しており、ローコスト住宅の普及に伴って知られてきた手法です。メートルモジュールを採用するメリットは、一般的な910mmモジュールに比べて同じ間取りでも面積比で2割ほど広くなることです。そして、現場での作業の伸びがよくなることで作業コストが下がり、結果として坪単価が下がることがあります。
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アイフルホームの評判、口コミは?
コスパが高い
ローコストで有名なアイフルホームですが、品質的には一般的なものですから日常生活に問題はなく、ハイクラス指向でない限りは、基本性能を備えた住宅を安く手に入れることが出来ると思います。
建材や設備が比較的安い
アイフルホームの背景には、LIXILと言う建材・設備の最大手企業がいますから、一般住宅に使用する全ての材料をグループで賄えると言ってもいいでしょう。また、グループ各社のノウハウも貢献していると思います。これらは他社にはないアドバンスで、住宅資材を安く仕入れることや信頼性、そしてコストパフォーマンスの裏付けにもなっています。
同じ6帖でも2割以上広い
一般的な910mmモジュールでの1帖をメートルモジュールで作ると1.2帖となり、6帖の和室では7.2帖大となります。反面、モジュール・グリッドだけで間取りを計画すると、押入や物入の奥行きが必要以上に深くなるため、用途に応じてサイズを調整する細かな設計が必要でしょう。
加盟店によって見積額や対応が大きく異る
見積り内容や金額にミスが多い、担当営業マンの態度が悪い、などとマイナスイメージの口コミもありますが、これはフランチャイズシステム事業ではよく聞く話です。とくに、フランチャイズ加盟店数が多いほど、そのような話を聞きます。
フランチャイズシステムでは、商品企画や資材の仕入れ価格などは統一されていますが、販売戦略や経営姿勢は各加盟店でそれぞれに異なります。また、現地調達になる基礎工事や給排水工事などは加盟店サイドの問題ですから、中には不評を買うような加盟店があることも事実で、施工不良やクレーム対応が悪いと言う口コミが目につきます。
安っぽい
上で住宅の基本性能としてはコストパフォーマンスが高いといいましたが、外観を含めて全体的な品質やイメージでは、他社のハウスメーカーに比べて安っぽい、と言う口コミがあります。
これはある程度は仕方のないことで、カバーするために外装や内装でアクセントを付けることを勧めます。具体的には、化粧モールや窓の飾り格子、そして床材や照明器具などで、1点豪華主義的にこだわりのものを選ぶのがいいと思います。なお、外構のシンボルツリーなども家の安っぽさをカバーするのに効果的なものです。
評判、口コミのまとめ
好意的な口コミの評判としては、
・LIXILグループだから安心
・決して安物ではなかった
・Web Housingが便利
(株)LIXIL住宅研究所のグループには、アルミサッシ・建材メーカーのトステム、住設備メーカーのINAX、厨房器メーカーのサンウェーブなどがあり、住宅部材メーカーとしては最大手になります。
そのため、住宅造りのノウハウも広範囲に渡り、そのことによるユーザーの安心感に関する口コミが多くあります。また、グループ内で全ての部材が揃うことから、コスト以上の仕様だったと言う口コミもあります。変わったところでは、インターネットを使ったWeb Housingは面白い試みで、担当営業マンに気遣うことなくマイペースで設計ができたと言う声もあります。
一方、否定的なものとしては、
・企画プランから外れると高い
・設計が思うように進まない
がありますが、これらはアイフルホームに限らず、大なり小なり他メーカーでもあることです。ローコスト住宅であればあるほど、そして企画プランが充実しているほど、オプションは高く自由設計での対応は難しくなる傾向にあります。
以上から、ローコスト住宅では多くを望まず、住宅の基本性能を押さえた上で、こだわり部分だけにオプション選択するのが上手な方法だと思います。また、フランチャイズ加盟店の信頼性や相性も十分にチェックしておくことを勧めます。