国が進めている長期優良住宅では、利用期間を90年〜100年を目標としています。そのためには、家族構成や生活スタイルの変化に大掛かりな改造ではなく、軽微なアレンジ程度で対応できることも住宅設計には必要だろうと思います。一方で、住宅スタイルの多様化に合わせて住宅各社も様々なコンセプトのもとに住宅提案しています。
その中で、アイフルホームの提案する平屋住宅にどのようなものがあるのか、またその口コミや評判ではどのようになっているのかチェックしてみましょう。
アイフルホームの平屋の特徴、評判は?
アイフルホームの平屋には、AYA(アヤ)という商品があります。コンセプトには、人生を豊かに変える、ミライリッチの家づくり、としており、子供世帯が独立・自立後の夫婦世帯用だけでなく、若い世帯や子育て世帯への生活提案としてもプランニングされています。
むしろ、HPで紹介されているプランでは、若い世代の脱都会の生活スタイル提案の趣きの方が強いように感じます。そして、将来に生活スタイルが変わっても、少しのアレンジで生活を送れるようにしたものが多く見られます。また、子供に優しいキッズデザインを採用しているのも特徴的です。
なお、アイフルホームのHP上で提案している平屋のバックグラウンドは、里山、海辺、家庭菜園、と豊かな自然自然や緑ですが、少し広めの土地であれば郊外の住宅地でも似合うと思います。
アイフルホーム平屋の間取り図
3LDK+39.28坪(工事面積)
出典:アイフルホーム
右のプランは、夫婦二人の生活スタイルを設計したものですが、間取り的には3LDKとなっています。
この間取りだと、当初は夫婦二人と子供一人、あるいは少しアレンジして子供部屋を二室設けた生活スタイルで過ごすこともできると思います。そして、子供の自立・独立などで夫婦世帯となった時に、改めて右のような間取りで夫婦世帯の生活スタイルにすることも可能な例です。
夫婦二人にはゆったりした空間で、広めのトイレや引き戸タイプの浴室、そして広いウッドテラスなどと終の棲家とすることも可能なプランだと思います。また、タタミコーナーもありますので、ゲストルームとして利用することも可能でしょう。
夫婦世帯としては広めの坪数ですが、フレキシブルなレイアウトで、いいプランだと思います。
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2LDK+28.91坪((工事面積)
出典:アイフルホーム
プランは、夫婦二人用の間取りですが、ゲスト用としてタタミ室を利用することもできます。寝室に配置されたウォークインクローゼットは使いやすそうで、寝室に近いトイレや洗面・浴室への動線もいいと思います。
LDKと寝室に挟まれた凹状のスペースは中庭として、あるいはウッドテラスなどでの利用も可能でしょう。
この凹スペースは、自然あふれる環境の中では自然の延長として、住宅地の中では、プライバシーを確保しながら楽しめる屋外スペースとしても利用できます。
なお、このプランも夫婦二人の終の棲家としての条件を満足していると思います。
1LDK+25.10坪(工事面積)
出典:アイフルホーム
このプランでは、夫婦二人のミニマムの間取りとスペースになると思います。トイレや浴室は高齢化に対応したものですが、その他に遊びのスペースがないため、少し淋しい印象もあります。
ですが、屋外へ繋がるテラスやサンルームなどを別途計画すれば、十分魅力ある住宅とすることも出来ますので、基本プランとしてはいいかもしれません。
アイフルホームの平屋の価格・坪単価は?
アイフルホームがフランチャイズ事業を設立した当初はローコスト住宅で話題になりましたが、住宅の性能アップなどが図られた現在では、コストパフォーマンスの高い住宅と言う方が適切だと思います。
プレス発表では、高い耐震性能と繰り返し地震にも耐える制震装置を標準装備し、高い断熱性能のフェノールフォーム材を使用した外壁パネル(HQP)も標準仕様としています。また、太陽光発電システムを装備し、ゼロ・エネルギー住宅(ZEH)相当の性能としたEX-H仕様も用意されているようです。
価格についての最新情報は見当たりませんが、過去のユーザー口コミやアイフルホーム・セシボのプレス発表などから本体価格は50万円台/坪の後半になるのではないかと思います。
それでは、アイフルホームの競合相手にどのような住宅会社があるのか2社ほど挙げてチェックしてみましょう。
ユニバーサルホーム
同社もローコスト住宅のフランチャイズ事業者としてスタートしていますが、アイフルホーム同様に耐震性能や断熱性能のアップが行われています。価格は、ほぼ同様の価格帯になり、口コミなどでの坪単価は、本体価格で40〜50万円となっています。
ユニバーサルの平屋には、フラットワン、フラットワン(JP/PR)、アルファヴィータの3種類があります。フラットワンは機能的で動きやすいことをコンセプトとしており、このタイプにテラスをつけたものが、フラットワン(JP/PR)となります。なお、JPは和風で、PRはプロバンス風となります。そして最後のアルファヴィータには中二階があり、下部を収納スペースとしている特徴があります。
アキュラホーム
ここもローコスト住宅として知られており、HP上でも本体価格1,000万円台からとありますが、口コミでの実際の坪単価としては、50〜60万円となっています。ですから、アイフルホームより少し上のクラスになるかもしれません。
コンセプトとしては、必要なものが届く範囲にあり、ゆったり暮らす夫婦、そして子供にも安全安心なバリアフリー住宅としています。
外観上の印象では、アイフルホームより少し高級感があり、ここにも価格帯が少し上のような印象を持ちます。