アイフルホームのセシボには構造躯体や断熱性能などの基本性能に応じて、「極」、「零」、「爽」の3商品があり、ユーザーはそれらの中から希望する性能に適したものを選ぶこととなります。
ですから、オプションでは住設備や外装・内装などのデザイン的なものが中心になるのではないでしょうか。
ユーザー側にしてみれば、技術的で専門的な基本性能は住宅メーカーの標準仕様に任せられるのですから、ある意味では親切な仕様設定だとも言えます。
以下に、セシボ各商品の標準装備や基本性能について、それぞれの差と機能を価格を混じえながら紹介して見ましょう。
アイフルホームの標準装備(標準仕様)の内容は?
キッチン
アイフルホームはすべての世代の方にとって、安全で住みやすいみんなのための「ユニバーサルデザイン」を、こども目線、こども基準で考える設計基準「キッズデザイン」で家づくりを考えています。
キッチンでは火を使わないIHクッキングヒーターを使用することで、小さなお子さんが誤ってやけどをしないような標準装備があります。
「Newセシボ」の標準仕様には、
など、汚れやすい水回りのお手入れが簡単になるものなども採用されています。
躯体構造と耐震性能
アイフルホームの構造は、柱や梁で構成される木造軸組構造で、各構造部材には性能が安定している構造用集成材を採用しており、この構造部材に構造用面材を張り6面体構造としています。
耐震性能は最高の等級3相当を標準とし、同社のセシボの上位商品(極・零)には、粘弾性体の接着剤を利用した制震装置も標準装備されています。
また、柱や梁の接合にはテクノスターと言う接合金物が使われており、この手法は一般的には金物工法とも言われています。
この工法は、20年ほど前からプレカット加工と合わせて普及しはじめ、現在ではポピュラーなものとなっています。
また金物工法には、大工さんの技量や経験による施工品質の差が出にくいメリットがあります。
これらの部材や工法による構造躯体の強度や耐震性能は、住宅の長期利用には必要なもので、構造耐力に限定すれば長期優良住宅の基準にも適合しているものです。
断熱材と断熱性能
セシボの上位クラスの「極」では、断熱性能の高いフェノールフォームの74mmを外壁内部に入れ、その外側には同じ断熱材の45mmを張ったダブル構造としています。
また、窓は熱伝導率の低いクリプトンガスを封入したトリプルガラスの樹脂サッシとなっています。
ミドルクラスになる「零」では、フェノールフォームの50mmを外壁内部に入れ、窓にはクリプトンガスよりは劣りますが、やはり熱伝導率の低いアルゴンガスを封入したトリプルガラスを採用したアルミと樹脂の複合サッシとなっています。
下位クラスの「爽」では断熱材がグラスウールになり、窓も空気層のペアガラスで枠はアルミのサッシとなります。この断熱仕様は、現在の標準的な新築に比べても少し貧弱な断熱性能だと思います。
いずれにしても、現在の新築では建設地域に合わせて省エネ基準に適合させる必要がありますので、地域に合ったセシボのクラス選択となりますが、出来ればセシボ「零」以上の断熱仕様とすることを勧めます。
太陽光システム
セシボの「極」と「零」には太陽光システムが標準装備されており、とてもローコスト住宅とは思えないほどです。
太陽光システムに使われているパネルは、ドイツ製のQセルズと言う商品で、このシステムを新築時にクレジット契約すれば、これにかかる分割手数料をアイフルホームが負担するというおまけまでついています。
プレス発表では、上記の耐震性能と断熱性能、そして太陽光システムをつけて、「極」で40坪1920万円(48万円/坪)、「零」で同坪数で1659万円(41.5万円弱/坪)となっており、非常に安くコストパフォーマンスが高いと思います。
24時間換気システム
セシボの「極」と「零」には、熱交換機能付きの第一種換気システムを採用しており、「爽」には第三種換気システムが採用されています。
第一種換気とは、機械(換気扇)で吸気・排気共に強制的に行うもので、第一種換気とは、排気のみ機械で行い、排気による負圧で吸気口から自然に空気を取り入れるものです。
また、熱交換器とは吸排気に伴って室内の熱エネルギーが外部に逃げるのを軽減するもので、冷暖房機器のランニングコストを抑える効果があります。
外壁仕様
アイフルホームの外壁に採用されているサイディングには、セルフクリーニング機能付きのフッ素コートを「極」に、変色・退色性能に優れた耐久性を示すプラチナコートを「零」の標準仕様としています。
上記の塗装仕様は、標準的な塗装に比べて塗り替えスパンが長くなりますので、結果的に住宅の維持メンテナンス費用の軽減にも繋がるでしょう。
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アイフルホームのオプション内容や費用は?
地耐力調査
アイフルホームでは、敷地の地耐力に応じた基礎形状を採用していますので、正確にはオプションのように選択肢のあるものではありません。
また、基礎形状は地耐力によって建築基準法で決められていますから、建て替えなどで既に地耐力が分かっている場合は別として、一般的には地耐力調査が必要となります。この地耐力調査費用は、標準的には1🔟0万円前後でしょう。
参考に基礎形状による差額を紹介しますと、布基礎とベタ基礎との差額は標準的な40坪クラスで20〜30万円ほど、地盤改良の場合は表層改良で50万円前後、5mほどの柱状改良では100万円以上になります。
なお、建築基準法によって決められている基礎形状は、地耐力が20kn/m2以上でベタ基礎、30kn/m2以上で布基礎、20kn/m2未満では表層改良や柱状改良などとなります。
住設備機器
恐らくオプションで最も多いのが住設備機器で、システムキッチン、ユニットバス、便器になるでしょう。
標準仕様においても基本的な機能や耐久性をもっていますが、使い勝手や色・デザインなどは気に入ったものを選びたいと思うものです。
一方で、アイフルホームの事業主体であるLIXILには、サンウェーブ工業や、INAXなどの住設備機器メーカーが統合されていますから、LIXIL製品だけで様々なオプションを選ぶことができ、他社製品を選ぶよりは比較的安くなるのではないでしょうか。