ユニバーサルホームの二世帯住宅には、「ウィズ・ハート」と言う商品があります。
コンセプトには、親世帯・子世帯がそれぞれのライフスタイルを尊重しながら、必要な時に支え合い、楽しさや嬉しさを2倍に、そして日々の生活に彩りを与える、とあります。
このコンセプトを目視化するものが参考プランになるのですが、同社のHP上で紹介されているウィズ・ハートの参考プランは一つのみです。
フランチャイズ店のHP上でも、Web情報の中でも見当たりません。折角、商品構成の中に二世帯住宅と言うカテゴリーを作っているのに少し淋しい感じがします。
ユニバーサルホーム二世帯住宅の特徴、評判は?
ひとつしかない参考プランで同社の二世帯住宅の特徴を挙げるのは難しいのですが、建築実例の評価の中では、やはり同社の地熱床システムの快適さに関するものが多いです。
二世帯の団欒の場である1階のリビングには家族が集まりやすいだろうと推測できます。
一方、折角の二世帯で適度なプライバシーを確保しているのに、冬季は1階の和室に布団を敷いて子世帯が寝ている、と言う口コミがありました。
1階の地熱床暖房の快適さは理解できますが、何やら基本的な暖房計画を間違っているようで、疑問を感じます。
住宅には暖房性能だけでなく、気密性を含めた断熱性能も重要ですから、最初の設計段階で、それらの仕様設定が間違っていると思います。
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ユニバーサルホームの二世帯住宅の間取り図
ウィズ・ハート:2階建て 2LDK+3LDK/
延床面積176.00m2(53.24坪)
出典:ユニバーサルホーム
このプランは、ウィズ・ハートで紹介されている唯一のプランで、玄関のみ共有として1階に親世帯の寝室を配置し、キッチンやサニタリー部分は各世帯ごとに設けられています。
間取り的には、ユニバーサルホームの特徴のひとつである総二階建てとしており、上下階の間仕切りもほぼ同じ位置になっています。
これらから、外観や構造のコストは抑えられると思いますが、二世帯の団欒の中心になる1階リビングが2階のリビングに比べて狭いように思います。
また、1階の和室6帖の使い方が曖昧で、思い切ってリビングに取り込んだ方が良かったのではないでしょうか。
あるいは、寝室と和室を入替えて、リビングに全開放できる和室とした方がいいように思います。
ユニバーサルホームの二世帯住宅の価格・坪単価は?
ユニバーサルホームの本体価格は、Web情報や口コミなどを参考にすると、標準的な住宅の場合で、40~50万円/坪のようです。
ですから、キッチンやサニタリー部分を各世帯それぞれに設ける二世帯住宅の場合は、それらのコストアップで、坪当たり40万円台後半、あるいは50万円台前半になるのではないかと思います。
なお、ユニバーサルホームと競合する相手を、同社と同様にフランチャイズ展開しているハウスメーカーと、同様の価格帯で自社販売しているハウスメーカーをそれぞれ1社づつ挙げて比較してみましょう。
アイフルホーム
同社はフランチャイズ展開では最大手のハウスメーカーで、Web情報などによる二世帯住宅の本体価格帯は45万円前後/坪と言われています。
同社の二世帯住宅には、「ハッピーハーモニー」と言う商品があり、子育てをみんなで楽しむ家をコンセプトにしています。
コンセプトには、高齢者だけでなく子供にも優しいキッズデザインが採用されており、明確なコンセプトが感じられます。また、参考プランも数多く用意されており、ユーザーに優しい対応といえるでしょう。
なお、アイフルホームのフランチャイズ展開では、加盟店任せではない明確な事業本部のスタンスが感じられますので、ユニバーサルホームにとっては、強敵ではないでしょうか。
タマホーム
同社は全国に支店・営業所を持ち、自社で販売・施工監理している大手で、急速に伸びてきているハウスメーカーです。
同社には、「木望の家」と言う二世帯住宅商品があり、本体の価格帯は40万円台~60万円台/坪となっているようです。
この「木望の家」は同社の「大安心の家」ブランドのひとつで、二世帯住宅を3階建てに位置づけています。また、二世帯住宅を、完全分離型、共有型、融合型に分類し参考プランを提供しています。なお、同社では、長期優良住宅としオール電化・エコキュートを標準仕様としています。
タマホームでは、二世帯を3階建てに位置づけていますので、同じ土俵にはならないかもしれませんが、市街地などでは3階建てのメリットを生かせるのではないでしょうか。