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ユニバーサルホームの評判・口コミから見るメリット、デメリット

ユニバーサルホームは、全国にフランチャイズ事業を展開している会社で、設立は1995年になっています。

設立の翌年に1,000棟の実績を残し、その後も順調に伸びて年間2,000~2,500棟の実績を残しており、2008年には累計で30,000棟を達成しています。

同様のフランチャイズ事業者に大手のアイフルホームがありますが、ユニバーサルホームの創業者はアイフルホームの元社長をしていた人ですから、その営業形態などはよく似ています。

なお、ユニバーサルホームは2016年末に、年間に40,000棟の実績を誇る飯田産業の子会社になっています。建売が得意な飯田産業と注文のユニバーサルホームのコラボと言えるでしょう。

 
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ユニバーサルホームの特徴、メリットは?

ユニバーサルホームの大きな特徴としては、地熱床システムを標準装備としていることで、同社アンケートでも地熱床システムがユニバーサルホームを選んだ理由の1位になっています。

この地熱床システム含めて、同社が選ばれる理由を参考に、それらの特徴やメリットなどを紹介してみます。

第1位:地熱床システム

このシステムは、地面下の冬暖かく夏涼しい温熱環境を利用したもので、床下に独自の蓄熱体層を設け、内部に温水パイプが配管されています。

夏季は地面下の温度でヒンヤリした感触ですが、さすがに冬季は地面下の温度だけでは寒く感じますので、温水で補足するシステムとなっています。

同システムは、ユニバーサルホーム・ユーザーには好評のようですが、検討中の人やその他の人には懐疑的な口コミを多く見かけます。

好評な口コミ内容は、夏季のヒンヤリした感触と、いわゆる全域床暖房による住環境の快適さによるもので、容易に理解できるものです。一方、懐疑的な口コミ内容は、冬季の暖房の立ち上がりのスピード、ランニングコスト、そして床の固さなどに対するものです。

地熱床システムの構造を具体的に説明すると、建物外周部に立ち上げた基礎(布基礎)の内側に盛土と砂利を入れ、その上に防湿・防蟻シートを敷き、温水パイプと鉄筋を配置しコンクリートを外周部の土台天端まで打ち込みます。

ですから、見た目はベタ基礎を逆さまにしたような形で、基礎の構造耐力上はベタ基礎とほぼ同様になります。

この形状からは、温水がコンクリート部分を温めるまでの時間が相当に掛かることが予測されること、そして温めた床コンクリートの熱が周囲の基礎や地面下に逃げるのではないかと言うことが懸念されます。

さらに、このシステムを採用すると、土台は外周部のみで、内部の柱は床コンクリートに埋め込まれた土台代わりのH型鋼の上に載せることとなり、結露などによる柱脚部の腐食も懸念されます。

また、1階の床は、このコンクリート床に直接仕上げられますので、歩行感に固さがあり足への負担が増します。これについては、ユーザー口コミでも触れられていますので、マンションなどに使用されているクッション材付きのフロア材の選択を勧めます。

第2位:営業担当者

同社のユーザーアンケートでは、担当営業マンへの評価が高くなっていますが、こればかりは第三者では判断できません。口コミ評価は両極端で、これはユニバーサルホームに限らず他のホウスメーカーでも同様のことが言えるのではないでしょうか。

つまり、同社のユーザーになった人は好感を持ったから契約したのだし、不快に感じた人は契約しないのが一般的ではないでしょうか。

第3位:外壁ALC(軽量発泡コンクリート)

ユニバーサルホームが採用しているALCは、旭化成建材(株)の商品で、「ヘーベルパワーボード」と言われるものです。厚みが37mmもありますので、一般的なサイディングに比べて高級感があり、耐火や断熱・遮音性にも優れた性能を持っています。

第4位:価格

冒頭で紹介しましたように、ユニバーサルホームの創業者はアイフルホームの元社長で営業形態も似ているといいましたが、そのためか一般的にはローコスト住宅と言うイメージがあります。

事実、設立当初はローコストを全面に打ち出していました。ですから、その価格評価が第4位と言うのは意外な感じがします。なお、かつては坪単価28万円台~としていましたが、現在の実売価格では40~50万円/坪となっているようです。

口コミでも、思っていたよりも高くなったとか、担当営業マンに当社はローコスト住宅メーカーではないと言われた、などがありあました。

ユニバーサルホームの評判、口コミは?

アフターが心配

建築したフランチャイズ加盟店から営業終了の案内が届いた、あるいは基礎コンクリートの一部が剥離して鉄筋が錆びていたため、ユニバーサルホームに連絡したら、施工した加盟店が倒産しているため対応できないと断られた、と言うのがありました。

現在の新築では、住宅瑕疵担保履行法で保証期間内の施工業者の倒産に対しても保険による保証が義務付けられていますが、フランチャイズ事業者としても何らかのユーザーサポート体制があってもいいのではないでしょうか。

加盟店によって当たりハズレがある

フランチャイズ事業の宿命として、加盟店の信頼性や技術力には差が出ます。本来は、そのような差が大きくならないように、フランチャイズ事業者において、教育や指導が行われるのが一般的ですが、ユニバーサルホームのHP上ではそれらに対するシステムやスタンスを知ることが出来ません。他のフランチャイズ事業者が公開しているだけに残念です。

また、各商品の仕様詳細が不明で、各加盟店に任せているように感じられ、それに触れた口コミも見られます。ユニバーサルホームの公式HPで紹介されているのは、各商品の外観と間取りに関するコンセプト、地熱床システム、外壁材、そして断熱材が主なもので、設備等の詳細がありません。設備等の仕様が加盟店任せでは、当たりハズレがあるのも想像できます。

地熱床システムの是非が微妙

同システムの紹介や口コミ評価の一部は既に上で述べましたが、ユニバーサルホームの口コミ情報では圧倒的にこの地熱床システムに関するものが多く、全般的には否定的な評価が気になります。

ただし、ユーザー口コミでは懸念されているデメリットや不具合に関する実情報のないことが救いで、懸念されている内容に対する対策は行われれいるのかもしれません。

その他のユーザー口コミでは、地熱床システムを何度に設定すればいいのか迷っているユーザーが多いのも気になります。おそらく、立ち上がりスピードが遅く、いったん温め過ぎても冷めにくいため、適切な温度設定に苦労しているのでしょう。

ローコスト住宅ではない

これも既に述べたことですが、ユニバーサルホームをローコスト住宅として期待するとがっかりするかもしれません。

口コミによる現在の坪単価は、40~50万円ほどで、中堅ハウスメーカーの標準的な価格帯だろうと思います。ただし、詳細な仕様は各加盟店による企画のようですから、内容によってその評価は変わると思います。

評判・口コミのまとめ

ユニバーサルホームの口コミや評判は、そのほとんどが同社の地熱床システムに関するものです。言い換えれば、その地熱床システムを気に入るかどうかが同社を選ぶ条件と言えるでしょう。

より具体的には、このシステムを1階床全域(玄関と浴室を除く)に設けた床暖房の快適さと、リビング・ダイニングなどの一部を床暖房としたシステムのどちらに優位性があるかでしょう。

恐らく、床暖房が稼働中で床の温度が安定している状況では地熱床システムの方が快適だと思います。一方、立ち上げスピードや細かな温度調整、そしてランニングコストでは、一般的な床暖房の方が有利だと思います。

ですから、日常的な家族の在宅状況や生活スタイルを考慮して選択することが必要です。さらに、フランチャイズにありがちな加盟店による差を考慮して、選んだ加盟店や担当者に不安を感じるようであれば避けた方がいいと思います。

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