核家族化が進む日本では、さらに少子高齢化が進み将来予測では2023年ころから世帯数も減る傾向にあります。
そのような「大家族」世帯が減っていくなかにおいても、二世帯住宅の需要は一定数以上あります。二世帯住宅はアパートと違い、単純に玄関を含めた設備等を2世帯分詰め込めば良いというものではありません。
それぞれの世帯がどのような暮らし方をしているのか、またこれからしていく予定なのかをしっかりとヒアリングして、共有する部分と分離する部分をしっかり設計に落とし込まねばなりません。
アエラホームの二世帯住宅に対する取り組みを見てみましょう。
アエラホームの二世帯の特徴、評判は?
常に何らかのキャンペーンを開催しているアエラホーム。以前には「二世帯住宅応援キャンペーン」というものも開催されておりました。
アエラホームと同クラスの住宅会社などでは二世帯住宅専用モデルなどが用意されているようですが、2018年2月現在、公式ページやネットの情報でみる限りはアエラホームは「二世帯住宅」に対して積極的な取り組みはないようです。
二世帯住宅と言いましても、間取りの工夫と設備類が2セット必要という設計の問題で解決できますので基本性能の良い建物を作れれば、特に専用のモデルを用意するまでもない、というところなのでしょう。
ただし、一部の口コミ情報では「アエラホームは設計力に劣るので、間取りは自分で書いた方がよい」という意見もあります。
二世帯住宅においてもどこまでを共有にするのか、ゾーニングの考え方などは施主側家族でよく話し合ってから住宅会社の門をくぐった方がよさそうです。
アエラホームの二世帯の間取り
アエラホームの二世帯住宅について、情報はほとんどネット上にも出回っておりません。
公式ページに二世帯住宅の実例が紹介されていますので、その完成後の写真からアエラホームの二世帯住宅について解読してみましょう。
二世帯が適度な距離で快適に暮らす家
外観
植栽の影に隠れてしまっていますが、玄関が2つある完全分離型の二世帯住宅に見受けられます。もちろん、浴室などを共有しているのかもしれませんが。
リビング
「二階にあるダイニング」と紹介されていますが、写真上の右側にソファの一部が見えていますから実質「LDK」やはり子世帯と親世帯が完全に分離された建物のようです。
玄関から完全に分離すると建築基準法上の問題として「長屋」扱になります。そうすると、世帯を区切る壁に少々細工を施さなければなりませんので、屋内のどこかに共有できるスペースが存在し完全・完璧に分離されている形ではないと思われます。
生活スタイルが朝型と夜型のように完全にズレてしまっている場合などにおいてはこのような分離方の二世帯住宅が適しています。
「畳を配したご両親世帯のリビング」こちらは説明はありませんが窓の配置から考えて1階に存在する間取りです。
ボリューム感や家具の大きさなどを考えますと、イベント時(誕生日やクリスマス)は2階に全家族が集合するような間取りです。
子供部屋
子供部屋においては、完成直後は広めの1部屋としてプライベート空間が必要になったころから区切りタイプになっています。子供部屋を必要としなくなった後の使い方も考えるとこのような間取りの方が使い勝手が良いと思われます。
⇒ 最初の情報収集が明暗を分ける!新築 注文住宅に後悔・失敗しない方法!
⇒ 家を建てる前に知っておきたい予算オーバーしない方法!
⇒ 注文住宅で安易な値引き交渉は避けるべき2つの理由
注目
⇒ プロが作る間取り図がタダ?家づくり検討中の方必見のサービス!
アエラホームの二世帯の価格・坪単価は?
アエラホームは先に書きましたように二世帯専用のモデルを持っていません。「注文住宅」を標榜していますからどの商品でも設計の工夫で二世帯住宅に対応できるということだと思います。
アエラホームの代表的な商品は、
・外張りW断熱の「クラージュ」
・外張りW断熱でありながらコストを抑えた「プレスト」
・一般的な仕様の「コスパス」があります。
基本坪単価はそれぞれ「クラージュ:50万円台/坪」・「プレスト:39.8万円/坪」・「コスパス:20万円台後半/坪」。プレスト以外がアバウトな数字になっていますが、アエラホームは公式的には坪単価を公表しておりません。
各基本坪単価に設備が2セット必要なる部分がオプションとしてアップになるような形で建築費が計算されるスタイルであると思われます。
元々が「性能の割には安い」と評価されるアエラホームですから、二世帯住宅においてもリーズナブルな価格を提示してくれるものと思われます。
アエラホームと競合する会社
アイフルホーム
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を受賞するなど、住宅の性能や価格帯からアエラホームと競合する住宅会社です。
二世帯住宅用の「ハッピー・ハーモニー」という商品をラインナップにもっており、積極的に二世帯住宅に取り組んでおります。
やはり坪単価等の価格については公式ページに明確な記載はありませんが、二世帯住宅用商品「ハッピー・ハーモニー」の参考プランから逆算すると、本体価格ベースで約41万円/坪。その他付帯工事等をいれて50万円/坪程度であると思われます。
ユニバーサルホーム
ユニバーサルホームもローコスト系に分類される住宅会社です。標準的な商品の坪単価は40万円台後半から50万円/坪。断熱性能の違い等もありアエラホームより少し安いくらいの設定になっています。
「ウィズ・ハート」という二世帯住宅用の商品をラインナップしており、積極的に二世帯住宅に取り組んでいます。外装にALC板を使っていることと「地熱床暖房」(特許工法)を標準採用しているところが特徴に上げられます。