ローコスト系に限りませんが住宅を商品化して販売している会社の場合、「注文住宅」を標榜していたとしてもそこには必ず標準仕様というものが存在します。
建築費の算出は、本来図面が出来上がってさらに2週間程度の時間がかかります。しかし、競争の激しい一般住宅の販売の現場でそんな時間はありません。
各社とも建物の間取りなどを含めた概要が決まったら、その瞬間に建築費の算出ができるようにシステム化を図っています。標準仕様の範囲内で作る限り、営業さんがその場で見積額を算出できるようにしているのです。
その標準仕様のなかでも「設備」は最重要ポイントです。構造や断熱性能なども重要ですが、キッチンや浴室などのグレードが最終的に施主のハートをつかむことになる場合が多く、特にローコスト系住宅会社の場合は設備メーカーとギリギリの交渉をして良い設備を標準仕様にもってくる傾向があります。
アエラホームの場合、どのような設備が標準で使えるのでしょうか。
アエラホームの標準装備(標準仕様)の内容は?
少し前(恐らく1年程度)まではクラージュやコスパスなどのアエラホームの商品に関係なく、設備(キッチン・浴室・トイレ・洗面台など)は「バリュー」「スタンダード」「ハイクラス」「プレミアム」の4つのランクでパッケージを作り、「クラージュでハイクラス仕様」とか、「コスパスでバリュー仕様」などのような組み合わせをしていましたが、最近そのスタイルを止めたようです。
各商品毎に坪単価に含まれる標準設備が決まっており、その中から選択するような旧来のシステムに戻ったようです。
また、アエラホームは常に何らかのキャンペーンを行っており、度々設備もキャンペーンでグレードアップできたりします。
キッチン
アエラホームのメイン商品は「クラージュ」、外張りW断熱で断熱性能が高いのが売りの商品です。性能も最高であれば、坪単価もお高く今やクラージュのツボ単価は50万円/坪を超えます。
クラージュに標準で取り付けられるキッチンはクリナップの「クリンレディ」。一口にクリンレディといっても形状や天板の素材、水栓金具などの選択アイテムのよって金額はピンキリです。
アエラホームの場合、天板は人大、水栓は浄水器付きのものまで標準仕様で使えるようです。一般住宅の設備としては十分な仕様であると言えます。
最近新商品として提供が始まった「プレスト」というモデルの場合、公式ページにも設備のことが少しだけ出ています。(http://aerahome.com/product/prest/)
プレストは高い性能を維持しつつ、ローコストであることを狙った商品でキッチンについてもクリナップの「KT」というシリーズが標準仕様になります。
クリナップのページを見ても「KT」というモデルは紹介されておりません。各設備メーカーが住宅会社向けに販売している「裏メニュー」的なキッチンになります。
クリナップというキッチンとしてはトップのメーカーが提供するキッチンなので、一般住宅用キッチンとしては特に問題はありません。
クリンレディと比較するとやはり見劣りはしますが。プレストが発売されたときにはキャンペーンでプレストでもオプション料金なしでクリンレディにアップグレードできたようですが、2017年12月25日でこのキャンペーンは終了しております。
コンロ類は、オール電化住宅を推奨している住宅会社でもあるのでIHが標準になります。
浴室
浴室は、クラージュでもプレストでもTOTOのサザナシリーズが標準となります。LIXILなどのメーカーも選択できるようです。クリナップのクリンレディ同様一般的な住宅用の浴室として十分な仕様であると思われます。
クラージュの場合は浴室暖房・乾燥機まで標準で搭載できますので、浴室の大きさが1616(1坪)サイズでよければオプション料も払うことにはならないと思います。
ただし、ローコストを狙ったプレストという商品の場合、TOTOのサザナという間違いのない浴室であっても浴槽がFRPとなるようで、TOTOのショールーム等で素材が人大の浴槽をみてしまうと、見劣り感はぬぐえないでしょう。
トイレ
当然、全モデルウォシュレット(シャワー)タイプが標準になります。TOTOとLIXIL(INAX)が選択できます。
標準では残念ながらタンクレスのスタイリッシュなモデルは選択できないようです。以前は設備パッケージの「ハイクラス」以上を選択するとタンクレスのトレイになっていたようです。
来客がどの程度あるのかなどのその住宅の生活スタイルによりますが、トイレこそ機能重視でスタイルの優劣は二の次でよいと考えられますからやはり標準仕様としては十分であると言えます。
エコキュート
アエラホームは「地球環境大賞」を受賞するなど環境問題に積極的に取り組んでいる住宅会社ですから、当然エコキュートと標準仕様です。
メーカーはパナソニックと三菱のものが選択できるようです。おそらくそれぞれのメーカーの標準的なものがセレクトされていると思われます。
全館空調
アエラホームの特徴は「高い断熱性能をローコストで」という部分にあるのですが、最近は全館空調システムに積極的なようです。関東圏で有名な某住宅会社ほどではありませんが。
クラージュをベースに全館空調を標準て組み込んだ「エアリア」という商品もありますが、昨年発売されたクラージュベースの廉価版である「プレスト」にも2018年2月現在はキャンペーンで全館空調システムを搭載できます。
システムの詳細は不明ですが、24時間換気システムと連動する仕様になっています。全館空調を取り入れる場合、まずそのベースとなる建物の断熱・気密性能がポイントとなります。アエラホームの高い断熱・気密性能と全館空調は非常に相性が良いものであると思われます。
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アエラホームのオプション内容や費用は?
アエラホームは「注文住宅」を掲げる住宅会社ですから一応設備に限らずどんな建物(木造住宅に限りますが)でも作るはずです。
ですが、見積り作業などを簡単にするために「標準仕様」を定めて商品化しております。これは施主にとってもメリットのあることではあります。少々ややこしい話ですが、アエラホームの商品として販売している「クラージュ」や「プレスト」のそれぞれに標準仕様がまずあります。
その他に以下に紹介するようなアエラホームとしての「オプション仕様」があります。さらに、このアエラホームがメニューとして持っているオプション仕様を外れる何かを取り付けようとすると、そのオプション料は高額になるようです。
アエラホームが用意しているオプション仕様
キッチン収納(1540mm×476mm×2300) 280,000円(税別)
クラージュなどの坪単価の高い商品には最初からキッチン収納がついてきますが、その標準仕様のキッチン収納よりはさらに仕様が良いものとなります。
家電収納部分まで扉がついてますから、対面スタイルキッチンの場合でもリビング側から隠すことができます。価格的にも良心的な価格設定になっています。
収納充実スタンダードプラン 330,000円(税別)
間取り上、WIC(ウォークイン・クローゼット)などの場所を作ることにオプション料は発生しませんが、その中に棚などを付けるとそれぞれオプション料が発生します。
その棚や引き出しの類を新築当初から装備するもので、ぜひ取り入れたいオプション仕様です。
収納スペースの形状や広さは千差万別。この価格をベースにそれぞれの建物にあったプランを提案していただけると思います。
ペット共生住宅
アエラホームの変わったオプションとして「ペット共生対応」というものがあります。アエラホームの公式ページにも「愛犬と暮らす家」(https://aerahome.com/lifestyle/dogs/)が掲載されております。
明確にオプション料を提示しておりませんが、時々キャンペーン等でペット対応の床材等がオプション料なしで提供されております。