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アエラホームの設計力は?間取りで決まる住み易さ

アエラホームのように「注文住宅」を看板に掲げつつも、クラージュやプレストのように商品化して住宅を建設している場合。ほぼ規格化された建物と言ってよい。本当に自由にできるのは「間取り」だけ。

基本性能は各社の商品で比較できます。断熱性能などは使用している断熱材の素材と厚みで特定ができます。

そのような競争にさらされる部分は各社とも他社を研究しており、差があまり出ません。本当にその会社の設計力が試されるのがこの「間取り」なのです。

 
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アエラホームの間取り図の例

プレスト 2階建て 38.12坪(工事面積) 新商品プレストのモデル

 

出典:アエラホーム

新商品「プレスト」のイメージ的建物の間取り図です。3LDK+WICの間取りです。特に可もなく不可もない万人受けする間取りになっています。

広告などのイメージで使用するため、外観重視で作ったような感じです。残念ながらアエラホームが進める「環境設計」というコンセプトは感じられません。太陽光パネルは乗りそうですが、風通し等はよくないでしょう。

クラージュ 2階建て 79.74坪(延床面積)前橋のアエラホーム展示場

出典:マイホームプラザ

前橋にあるアエラホームの展示場の間取りです。玄関から続く1階の中心部分が土間になっており、1階のスペースは土間を中心に配されております。

しかも土間上が吹き抜けになっていて、南面に大きな開口を確保しています。パッシブソーラーの考え方をベースに冬場は土間に太陽熱を蓄熱するような設計なのでしょう。

最近の窓に使われているガラスにはLow-E加工されているものがほとんど。夏型と冬型のペアガラスがありますが、どちらにしても夏に日射をカットするからには冬の太陽からの熱も反射してしまいます。

中心部分にこのような空間があると、家全体が明るくなります。ボリュームを上手に生かした間取りです。

クラージュ 2階建て 34.4坪(延床面積) 某宅のプラン

 

出典:犬の家

平面的な広がりだけでなく、LDKの南側は屋根に沿った形の吹き抜け(勾配天井)とし縦の広がりも演出しております。施主のご要望なのでしょうがこのくらいの規模の家で1階に、独立した和室を設けるとどうしても今一つ広がり感がありません。

和室の使い方などが明確にある(親の寝室など)場合は致し方ありませんが、客間としての和室であれば思い切ってLDKの一部にしてしまう方が、空間により広がりが生まれ、風の抜けも良くなると思われます。

クラージュ 2階建て(ビルトインガレージ付き) 37.26坪 某宅のプラン

 

出典:アメブロ

このサイズくらいの建物でガレージがビルトインされている、ちょっと変わった間取りです。ビルトインガレージのサイズから判断して普通乗用車を入れるには、間口も奥行きも少々狭いです。バイク用なのかもしれません。

この場合も1階にLDKと独立した和室を儲けているのでお互い少々窮屈なイメージを受けます。2階はシンプルに必要な部屋数だけを確保したようです。

アエラホームの間取り図を見る限り、その営業スタイルは「施主の要望を極力入れる」ところにあるようです。施主としては今後一生住むことになるであろう家に対する要望・希望はたくさんあります。それらをどれだけ高い次元でバランスよく取り入れていくかが、ハウスメーカー系設計者の腕のみせどころ。「施主の要望をかなえる」という面においてはアエラホームの設計能力は十分なのかもしれません。ただし、「環境設計」を掲げている部分があまり図面に落とし込めていないように見受けられます。

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