仙台に本社を置くセルコホーム(株)は、前身の仙台土地開発(株)時代に建売住宅からスタートしましたが、平成5年に現在の社名に変更してからは注文住宅とフランチャイズ事業者のイメージが強くあります。建売分譲事業は支店やフランチャイズ店によって行われていますが、支店による建売住宅と加盟店によるものとでは、その品質に差があるように感じます。
なお支店は、宮城県から大阪府までに6支店あり、同社が運営しているフランチャイズ事業としては、北海道から九州までに72社(H28年10月1日現在)の加盟店となっています。
セルコホーム建売の坪単価は?
上で述べたように、セルコホームの建売分譲(建築条件付きを含む)には、支店の事業によるものと加盟店企業によるものがあります。これらの坪単価や品質などを検証してみましょう。なお、建築条件付きとは、土地購入に際して、建物の建設業者を契約書で指定されていることを言います。
支店企画の建売の例として、大阪で販売されている物件を例にすると、坪単価は56万円台~73万円台となっており、建物の価格帯としてはミドルクラスになると思います。一部には外壁にレンガを使った仕様があり高額になっているものもありますが、高性能の断熱材やLow-Eガラスの複層サッシを共通の標準装備としていますので、建売住宅でもカナダ住宅の基本性能は持っていると思います。
そして、セルコホームの注文住宅の坪単価が50万円台~60万円台を中心にしていることからも、同じ仕様と考えていいでしょう。また、建売住宅においても外観は輸入住宅らしいデザインになっていますが、平面プランにおいては日本の生活スタイルに馴染みやすい3LDKもしくは4LDKとなっており、動線や収納スペースにも配慮された内容になっています。
一方、フランチャイズ加盟店がセルコホームの名称をつけて販売している建売分譲では、外観や間取りに魅力がなく、チープな印象を受けるものが少なくありません。これは、やはり企画力不足が原因だろうと思います。ただし、断熱材や複層ガラスサッシなどは、セルコホームの基本仕様と同じもののようですから、基本的な省エネ性能は保持していると思われます。
セルコホームの建売の値引きは?
セルコホームに限らず住宅の値引きは、事業者の事情によるところが多く、注文住宅よりも事業者リスクの大きい建売住宅の方が値引き額が大きいと思います。一方、口コミによる注文住宅の値引き額は50万円前後が中心で、割合で言えば2%前後ではないでしょうか。
中には、重なる交渉で大きな値引きに成功したと言う口コミもありますが、期末でよほど売上が必要だったのではないかとも推測でき、完成具合に不安がでるような値引き額は逆に注意が必要です。
建売住宅には、事業者の企画・設計で先に建てて土地付きで販売する場合と、購入者の要望を取り入れてから建て、土地付き建物で販売する場合があり、後者を売建住宅と呼ぶことがあります。前者の住宅を先行して建てて販売する場合、土地と建物の先行投資リスクが大きく、完売計画期間内に売れなかった場合などには、早く現金化する目的で大きな値引きが期待できます。
しかし、後者の場合は注文住宅の要素も含んでいる上に、業者リスクも少ないことから大きな値引きは期待できないと思います。
いずれにしても、値引き交渉は重要ですが、無理な値引き要求は手抜きや仕様ダウンに繋がることもあり、後悔の元になることもあります。ですから、見積り段階で担当者としっかりコミニュケーションを図り、タイミングを見て予算を伝える中で値交渉することを勧めます。
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セルコホームの建売の評判、口コミは?
セルコホームの建売住宅の評判や口コミは、残念ながら全くと言っていいほどありません。唯一参考になるものとしてお客様の声と言うものがありますので、それをもとにまとめて見ましょう。
街並みが統一されている
街並みがカナダ住宅で統一されているため、カナディアン・ビレッヂみたいで気に入っていると言う声があります。既に出来上がっている街並みに輸入住宅を建てると外観が目立ち街並みを乱す恐れがありますが、新たに開発された分譲地で同じカナダ住宅で企画された街並みであれば、そのような心配もないですな。
夏涼しく冬暖かい
カナダ住宅の特徴である断熱・省エネ性能の住み心地を実感されている方が多く、冷暖房費のランニングコストが下がったと言う声があります。住宅先進国の中でも最先端のカナダ住宅の省エネ性能ならでは、と言えるでしょう。
無垢の木材の香りがいい
無垢材の優しさと木の香りがいいと言うユーザーの声があり、これは無垢材を床だけでなくドアや窓の枠材にまで使用している輸入住宅の特徴で、セルコホームのカナダ住宅でも同様に無垢材が多用されています。これもカナダの豊かな森林を生かしたカナダ住宅の良さだと思います。