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強度が違う?セルコホームの耐震性と安心できる施工とは

セルコホームが輸入・販売しているカナダ住宅は、木造枠組壁工法と呼ばれているもので、馴染みのある言い方では、ツーバイフォーとなります。

ツーバイフォーとは2インチ×4インチの木材を使用していることを表わしており、セルコホームのカナダ住宅では、それ以外にツーバイシックス(2インチ×6インチ)のバリエーションも用意しています。

なお一般的には、柱や梁で構成される木造軸組工法よりも、2×4や2×6の枠組み材に構造用面材を張って6面体のモノコック構造を作る枠組み壁工法の方が強いと言われています。

 
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セルコホームの耐震性はどうなの?

冒頭で、木造軸組工法よりも木造枠組工法の方が強いと言いましたが、正確にはいずれの工法でも適切な構造設計を行っていれば理屈的には同じ強さとなります。

特に、最近の木造軸組住宅では構造用合板やパネルを使ってモノコック構造としているものがあるため、そのような場合には耐震性の差は出にくいと思います。

しかし、住宅は人の手によって組み上げられるため、その精度に差が出ます。そして、精度と強度は一対のもので、ガタツキの多い住宅構造は耐震性も小さくなります。その点で、大工さんの技術が問われる在来軸組工法よりも、施工が容易な枠組み壁工法の方が施工のバラツキが出にくく、耐震性能でも平均的に強いと言えるのでしょう。

セルコホームの建設基準あるいは仕様基準として、耐震等級を指定しているものはありません。なお、各支店やフランチャイズ加盟店で耐震等級3を謳っているところがある一方で、我が家は等級1だったと言う口コミもありますので、それぞれ独自に設定、あるいはユーザーの求めに応じて対応しているものと思います。

実は、耐震等級1(建築基準法レベル)から最高位レベルの耐震等級3にするためのコストは、さほど大きなものではありません。そして、現在の住宅市場では耐震等級3が標準になりつつあるのも事実です。ですから、出来れば設計の段階で明確に耐震等級3でお願いしますと申し出ておくことを勧めます。

セルコホームの地震への影響、評判は?

東日本大震災の時に、両親の家は基礎を残して全て壊れたのに、お隣のセルコホームは外観上は全く被害がなかった、と言う口コミがあります。そして同じような状況をセルコホームのHP上でも紹介されています。また、阪神淡路大震災の時にもツーバイフォー住宅が多く残っていたことが新聞紙上で報告され、その強さが評判になりました。

このように、枠組み壁工法の住宅は地震に強く、セルコホームが会員となっている日本ツーバイフォー建築協会が行った実物大耐震実験では、3階建てにも関わらず阪神淡路大震災、さらにはその20%増しの振動を加えてもほとんど損傷がなかったようです。

セルコホームの耐震性能に関する口コミでは、資材を濡らしたまま施工された、強いと説明を受けたのに耐震等級は1だった、などとあり、多くはセルコホーム担当者とのコミニュケーション不足、あるいは説明不足が原因だったのではないかと想像しています。

工場製品ではなく現場で施工される以上、資材が雨に濡れることはあります。また、任せっきりでは基本仕様のままで契約・施工されます。問題は、少々の濡れなら構造的には支障がないこと、次の工程には乾燥させて進めているかどうかの説明や確認が行われたかどうかです。

契約時の住宅仕様の内容に、双方が共通の理解を持っていたかの確認が不十分だったように思います。ですから、疑問や不安を感じた時は、きっちりと説明を求めた上で、担当者の対応が十分でない時には正式に担当者替えを求めてもいいと思います。

なお、施工誤差による強度の差が出にくい枠組み壁工法ですが、あまりにもずさんな施工では基本性能さえ確保することが難しくなります。ですから、セルコホーム担当者とのコミニュケーションを図っておくと共に、要所々々では現場を訪れ確認することもユーザーの重要な仕事でしょう。

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