住宅の購入を考えた時、初心者ならば何から手を付ければ分からないはずです。
「それとも家探しだから不動産?」
「取りあえずインターネットで検索したいけど何を入力すればいい?」
いざ始まればやることは山のようにあるはずなのに、その前の相談をどうすればいいのかが分かりにくいものです。
そこで考えるべきなのが「住宅展示場」。
一度に数多くのハウスメーカーの魅力をその目に入れれることから、住宅購入を考える人にとっては必須となる場所。
でも、ただ見るだけではなく「効率良く」そして「細部まで見る」、これが何よりも重要とされます。
ここでは、「住宅展示場」を効率よく回るために大事なポイントを3つと事前に知っておきたい住宅メーカーのことについて紹介します。
これを見れば、最も自分に合う家探し、家づくりがスタートできるはずです。
1日で回り切れない住宅展示場の罠
今回紹介する「住宅展示場」とは、多数のハウスメーカーが集まったいわゆる「総合住宅展示場」のこと。
一箇所におよそ15程のハウスメーカーが各社自慢の住宅を展示、つまり数だけを見れば1日で15程の住宅見学が可能なのです。
もちろんこれはあくまでも数だけで見た場合、実際にはそうはいきません。
1社で1時間があっという間に過ぎる…
まず住宅展示場へと足を踏み込むとずらっと立派な住宅が立ち並ぶ姿が見えるはずです。
例えばその中から何も考えず目の前の住宅へと入るとしましょう。そうすると入り口で熱心な係の人間が出迎えてくれるはずです。
そしてアンケートへの記入、もちろん住所と名前も聞かれます。そして係の人間の案内が始まると同時にその家の立派な装いに驚くことでしょう。
係の人の案内を聞きながらその立派な住宅を見て回ると1時間はあっという間に過ぎるはず、そうして最初の1時間は終わりを告げます。
「家1軒を見て回るのに1時間もかかるだろうか」
これには住宅展示場のある家、つまりモデルハウスならではのちょっとしたカラクリが原因となります。
モデルハウスは情報量が多い
各社揃って自慢の住宅を見せつける住宅展示場、モデルとなる住宅は一般的に建てられる住宅よりもハイグレードとなる場合がほとんどです。
広さも設備も性能も、そのほとんどが各社自慢の物ばかり。中には本来オプションとして存在するものが付いている場合もあり、情報量はかなり多くなっています。
これが理由で1軒のモデルハウスを見るのに時間がかかってしまうのです。
1軒のモデルハウスを見て回るのに1時間がかかるとすると、単純計算で約15時間(15社なら)。
住宅展示場はそのほとんどが夕方で閉まってしまい、朝10時に開くとしても頑張っても5軒回るのが精いっぱい、というところではないでしょうか。
住宅展示場を効率良く回る3つのポイント
1日に5軒が精いっぱいとなる住宅展示場での見学、
「ということは3日かけて15軒を回らなくてはいけないのか?」
もちろんそうではありません。
効率良く15軒全てを回るのではなく、「数を絞って効率良く回る」というのが大事なポイントとなるのです。
このポイントを中心に、住宅展示場で効率良く、そして知りたい事まで知るためのいくつかのポイントをご紹介します。
①見学するメーカーを絞る
10数軒にも渡るハウスメーカーを全て回ろうと思うと骨が折れます。全部で15軒、1日5軒を回るとすれば3日は必要。
せっかくの休みを丸3日も潰すことになり、疲労が溜まる一方です。
ではどうすればいいのかと言うと、結局は1つのハウスメーカーに頼ることになるので足を運ぶ前に絞り込んでしまえばいいのです。
5軒が精いっぱいならば、だいたい3~5軒に絞れば1つ1つをじっくりと見て回ることができるでしょう。
②絞るために事前の情報収集を
今やインターネットを利用すれば各ハウスメーカーの情報はいくらでも出てきます。それぞれの公式サイトから、実際に各メーカーを利用した人の口コミまで。
それらを見れば、
どんな設備、性能を求めているのか
が多少なりとも分かるはずです。
価格で選ぶのか、性能で選ぶのかいずれにしても、この時点で「見る必要のないメーカー」というものがいくつか出てくるでしょう。それらを排除し本当に見るべきメーカーを決めておきます。
最近は、いくつかのメーカーの情報がまとめて手に入れることができるので、数を絞る段階で時間をかけずに収集できます。
③聞きたいことをピックアップ
見るべきハウスメーカーを絞れたらさらに効率化を図るため、各メーカーの係の人間に聞いておくべき質問を考えておきます。
公式サイトやインターネットの情報では知ることの出来なかった、もしくは曖昧な部分をここで少しでも明確にしておきます。
その場で考えていては時間がかかり過ぎてしまう場合もあり、さらにいくつか本格的な質問をすることで「この人は真剣に考えている」と係の人間に思わせることができます。
そうすれば相手も本格的に相談に乗る姿勢を見せてくれるはず。この時の人間関係も今後のメーカー選びに大きな影響を与えるはずです。
実際に係の人間に聞くべき質問はその人により異なるはずです。そして基本的な情報は公式サイトで知れるはず、何が知りたくて、何が分からないのかそれを前もって知っておくことが必要です。
モデルハウスで聞いておきたいこと
どうしても分からないという人のためにここでモデルハウスを見学する際に聞いておくべき質問をいくつかご紹介します。ポイントは「モデルハウスならではの設計」というところです。
「どれが標準装備でどれがオプション装備か」
「工期」
「オプションや外構周りを含めた価格」
上でも紹介している通り、モデルハウスはそのメーカーの魅力を詰め込んだ住宅。全体的にワンランク上の造りとなっているので、実際に自身の住宅を建てる際にはなかなかモデルハウスと同じようにはいきません。
その大きな違い、特にそのモデルハウスのオプション部分を聞いておくことは重要な要素となるでしょう。
住宅メーカーの濃い情報の集め方・調べ方
インターネットを利用すれば各メーカーの情報は多数出てくるはずです。
同じように住宅展示場の情報
「どこで開催しているか」
「どのメーカーが出しているか」
も分かります。中には狙っているメーカーが出ていないということもあり得るので、まずは近くの住宅展示場を検索してみることをおすすめします。
公式サイトを見る
ほとんど全ての住宅メーカーは自身の公式サイトを持っています。その中で気になる情報はほとんど見る事ができるはず。
「工法や設備」
「性能、快適性」
「耐震性」
「太陽光発電」
など、ほとんどの情報を見る事ができます。
しかし、あまり大きく明記しない情報も存在します。それは「価格」。
広さや商品、プランに性能、様々な要素で変わってしまう価格はしっかりと「聞くべき質問」として用意しておきましょう。
はっきりとした回答がなくとも、自分の予算に合うか合わないか、の判断はできるようにとしておきましょう。
評判、口コミを見る
口コミサイトを見れば実際にそのメーカーを利用したことのある人の生の声を聞くことができます。
中には公式サイトでは得ることの出来ない情報も見ることができるという利点もありますが、同じように注意点も存在します。
利用する人、営業マン、人により感じ方や実際の対応は様々。悪い評判があったとしても全ての人に当てはまる訳ではない、ということを頭に置いておきましょう。
資料請求
インターネットではなかなか偏った情報が流れてきてしまいます。
良い評判もあれば悪い評判もありますが、どれを信用してどれを信用しないべきかが分かりにくいものです。
そして「紙媒体(新聞や雑誌など)」というものに大きな信用を感じる人もいるでしょう。そんな人には各メーカーの資料請求という方法がおすすめです。
実際にページをめくりながら見比べることでより実感が湧くかもしれません。
資料請求は1社ずつより、まとめて行うがベストです。
1社ずつ請求すると、色々な会社に大事な個人情報が流れますからね。一括で終わらせたほうが入力も1回なので楽です。
まとめ
家を購入するのにはどうしても長い時間がかかってしまいます。
中には即決する人もいますが、長い人ではこだわりを詰め込むあまり相談から購入まで1年かかるという人もいるほどです。
時間をかけることは決して悪いことではありません。しかし、省ける時間があるのなら少しでも省いてしまえば労力は少なく済むでしょう。
ポイントは
「見るハウスメーカーをいくつかに絞る」
という点。上手に効率良く目星を付けたハウスメーカーへと足を運び、時間にも精神的にもゆとりのある家探しを行いたいところです。