人生には様々な節目がありますが、家を建てようと決意するタイミングは人それぞれです。
今回は、若い年齢で家を建てるということに注目して、考えていきましょう。
【検証】どれくらいの年齢で家を建てる?
住宅を購入する年齢は、どのくらいでしょうか。
住宅市場動向調査報告書によると、住宅を購入する年齢層は、30代後半~40代前半が、最も多くなっています。
注文住宅、分譲戸建住宅、新築マンション、中古戸建・マンションと、購入した家ごとの割合を平均すると、45~50%が30代、25~35%が40代となっています。
これには、住宅ローンの完済年齢が関係しているのでしょう。ほとんどの金融機関が、完済年齢の目安を80歳にしています。
そのため、35年ローンとした場合、45歳までにローンを組まなければなりません。つまり、それを超えてしまうとローンが組みにくくなってしまうのです。
住宅を購入する年齢が30代後半から40代前半に集中するのはこうした背景があると考えられます。
【家を買う!】いつぐらいの年齢がおすすめ?
では、実際には、家を建てるのに最適な年齢はあるのでしょうか。
家を建てようと考えるきっかけとして、人生の節目になるような出来事が関係してくるでしょう。
例えば、結婚をして新生活を始めるときや、子供が生まれたので新居に移ろうと計画したとき、子供が独立したため夫婦2人きりの生活を新たに始めるときなど、家を建てようと考えるタイミングは様々です。
特に、新築の住宅を購入しようと考える場合、この先10年、20年、30年と長く住むことを前提としていることがほとんどでしょう。
家を建てる適齢期というのは、人生において大きな節目となる出来事が起きたときと考えられます。
若い年齢で家を建てるのはNG?!メリット・デメリットを紹介
20代で家を購入するメリット・デメリットを見ていきましょう。
若い年齢で家を建てるメリット
定年前までに完済する住宅ローンを組める
20代で住宅ローンを組み、家を購入すると、定年前には完済する計画でのローンが組みやすいです。
最近は、平均寿命が伸び続けているため、定年を新たな人生のスタートと考える方も多くいます。
定年前までに完済することができれば、老後の人生をさらに有意義に利用することができるでしょう。
賃貸に住む期間が短く、家賃負担を減らすことができる
若いうちに持家を手に入れられれば、その分家賃負担を減らすことができます。
家賃を払い続けても自分のものにならないよりも、ローンを払うほうが良いと考える方には、若いうちに住宅を購入することはおすすめできます。
収入の低い若いうちに購入すると、その後収入が増えてからの返済が楽になる
20代は、まだ十分な収入を得ている人も少ないと思いますが、そのうちに住宅を購入すれば、30代、40代と収入が増え、年齢を重ねるごとに返済が楽になります。
こうした計画でいれば、マイホーム購入と、将来子供の為に使う資金の貯蓄を比較的無理なくすることができます。
収入の低い若いうちに購入すると、借り入れ可能額が低いためオーバースペックになりにくい
比較的収入の低い20代に住宅を購入すると、借入可能額が低いため、必要以上に高価な仕様の家を作ることがありません。
【家を早く買い過ぎた!】若い年齢で家を建てるデメリット
将来の未確定事項が多い
20代のうちに家を購入した場合、子供が増えたり、転勤になったりと、将来の未確定事項が多いという不安要素があります。
返済期間が長くなる分、利息負担が大きくなる
長期で返済する計画で住宅ローンを組むと、その分利息負担が増えてしまいます。
購入可能な物件の価格が低くなる
頭金や、借入可能額が低い分、購入できる物件の価格が低くなるため、選択肢が狭まってしまいます。
若いうちに家を買うのが正解?!口コミを紹介
悪い口コミ
人生の不確定要素が多い
経験・知識が少ない
良い口コミ
ローン完済が早い
家賃がいらない
子供と長く住める
将来的に余裕が持てる
まとめると
将来の不確定要素が多いことや、経験・知識が少ない分などの不安要素があります。
ですが、若いうちに住宅を購入すれば、定年までにローンの完済ができ、老後に余裕が持てるなど、長期的にみるとメリットが多いです。
【家を建てたい】どんな種類の住宅ローンがある?
どんな種類の住宅ローンがある?
銀行ローン
銀行ローンには、変動金利型、固定金利選択型、全期間固定金利型などの種類があります。
変動金利型は、一定期間ごとに金利が変化します。全期間固定金利型は、借入時の金利がずっと変化しません。
この2つを組み合わせたようなローンが、固定金利選択型です。
これは、契約時点の金利が一定期間固定され、その固定期間が終了すると、変動金利にするか再度固定金利にするか選択することができるというものです。
これは、固定金利を続けるか利用者からの申請が無ければ、変動金利になってしまうため注意が必要です。
フラット35
フラット35は、ローン証券化の手法を利用した住宅金融支援機構と民間金融機関がコラボレーションするタイプのものです。
最長35年の固定金利というメリットがあります。
財形住宅融資
財形住宅融資を申し込むことができる人には、条件がいくつかありますが、金利が低いことや、融資事務手数料が無いなどのメリットがあります。
住宅ローンを選ぶ際のポイント
金利を比較する
金利によって、最終的な支払金額が大きく変化します。よく確認をしましょう。
保証料を比較する
住宅ローンの返済が不能となってしまった場合、保証会社が代わりに支払いを済ませてくれる制度です。
最終的には変わって支払ってもらった分を返済する必要がありますので、住宅ローンが免除されるわけではありません。この保証料もよく確認しましょう。
事務手数料を比較する
事務手数料も、選択する住宅ローン会社によって変化するので、よく確認しましょう。
どれくらいの年齢で組むのがおすすめ?
何歳までに住宅ローンを組むことが良いといった基準はありませんが、何年間で返済するのか等、計画をよく見極めたうえで住宅ローンを組むと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。若いうちに住宅を購入するというのは勇気がいることかもしれませんが、マイホームを持つことで、様々なメリットもあります。
新生活を考えている方は、住宅購入も検討されてみてはいかがでしょうか。