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【徹底比較】断熱材の種類や特徴は?!施工方法もまとめました

家を建てる際に気にする部分はたくさんあります。耐震性、広さ、遮音性、その中でも特に注目されやすいのが「断熱性」。しかし断熱性と一言でいってもいろいろなやり方や素材となるものがあり、一概に高いか低いかは言い表せられません。

住宅の断熱性を大きく引き出すことになるのは「断熱材」、今回はこの断熱材を見ながら断熱性についてもご紹介しようと思います。

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比較しました!断熱材にはどんな種類がある?

まずは各種断熱材の種類についてご紹介します。大きく2つのタイプ「繊維系断熱材」「発泡プラスチック系断熱材」をピックアップ。さらにそれらのタイプからさらに細かい各種断熱材についてをご紹介しようと思います。

繊維系断熱材

はじめにご紹介するのは「繊維系断熱材」。繊維系の物はさらに「無機系」と「木質系」に分けられ、同じ繊維系でもそれぞれで異なる効果を発揮します。

繊維系の特徴としては価格の安さが挙げられますが、性能面の不安も同時に挙げられています。

無機質繊維系

●グラスウール

繊維系の代表的な断熱材がグラスウール。多くの住宅で採用されているので名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

その名の通り繊維状のガラスでできた断熱材で、断熱性能だけでなく高い防音性にも定評があります。価格も比較的安くなっており、ガラスを素材として使用していることから虫の被害も少なく済みます。

安価な素材ということもあり、肝心の断熱材は特別大きなものではないのがデメリットと言えるでしょう。

●ロックウール

主に住宅の外壁に使用される断熱材で、「ロック」の名が示す通りある種類の岩を加工した石綿に分類されるものです。石綿と言うとアスベストを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、アスベストとは違った「鉄炉スラグ」「玄武岩」を素材として使用しています。

断熱性に加え音を吸収する力が高いという面で、グラスウール同様の働きを見せているのが特徴。

各種性能をしっかりと発揮していますが、何よりも処分の際に面倒な手間がないことが大きな特徴かもしれません。

木質繊維系

●セルロースファイバー

無機系断熱材よりも性能が高く使い勝手も良い、木質繊維系の1つがこのセルロースファイバー。

アメリカではトップクラスのシェア率を誇る素材で、国内でも安全面と性能から注目を集めています。原料には新聞古紙を使用、綿状にしたものを吹き付ける形で断熱材として利用します。

使い勝手の良さ、そして天然繊維としての安全性は高いセルロースファイバー、しかしその反面コストの高さが見えているのも事実です。

●インシュレーションボード

木のチップを原料とした断熱材で、大きな特徴としては無数の小さな穴を持つ「多孔質」があります。音を吸収する力が高く断熱性に加え防音性を発揮しているもので、さらにアスファルトによる処理で防水性をも実現する「シージング・ボード」として力を発揮します。

それ自体が高い性能を発揮している素材で、季節に合わせて快適な環境を作り出すとして人気を集めている断熱材の1つです。

発泡プラスチック系断熱材

続いて紹介するのは「発泡プラスチック系断熱材」。プラスチックを加工することで断熱材として効果を発揮させるものですが、その中でも「高性能フェノールフォーム」と呼ばれるものは断熱材として最高ランクのものとされています。

ビーズ法ポリスチレンフォーム

ビーズ状にしたポリスチレンをさらに発泡させ、型に入れることで完成する断熱材。一般的に「発泡スチロール」として使用されているもので、軽さと水に対する強さが大きな特徴です。

軽さは特に重宝される面で、落下などの心配がないため広範囲で使われています。価格も安く使いやすい、耐久性も比較的高い人気の断熱材です。

押出法ポリスチレンフォーム

型へと流し込む形を取る「ビーズ法」ではなく、押し出す形でボード状のものを作り出すのがこの「押出法ポリスチレンフォーム」。

ポリスチレンの特徴である水への強さに加え、基礎断熱としても定番の断熱材です。ボード状に作られることで圧力にも強くなり、外断熱によく使われる傾向にあります。

硬質ウレタンフォーム

かつては大型の冷蔵庫などで使用されていたものを住宅用へと形を変えたものが「硬質ウレタンフォーム」です。主に外壁に直接吹き付ける形で施工、「日本の環境に適した断熱材」の1つとして多く使用されています。

多く使われているのは吹き付け式のものですが、中にはボード状の物もあり住宅に合わせて性質は若干異なります。

価格は決して安くはありませんが、その分断熱性も耐久性も高くなっているので性能面では安心です。

フェノールフォーム

断熱材として最もランクが高いとされ、長きに渡って高い信頼性を持つのがこの「フェノールフォーム」です。

フェノールフォームを使用した断熱材は「高性能フェノールフォーム」と呼ばれ様々な性能を発揮、断熱性をはじめ「難燃性」「耐熱性」「耐薬品性」、さらに「ノンフロン発泡」「シックハウス対策」という特徴も併せ持っています。

これだけの性能を持ちながらも加工のしやすさ、そして延焼を防ぐなどの性能も持ち、現状では特に力を持つ断熱材として存在しています。

断熱材の施工方法は?特徴やメリットなど紹介!

断熱材の紹介の次は施工方法についても紹介します。数種類ある施工方法の特徴から、それをすることで見られるメリット・デメリットも確認しておきましょう。

充填断熱工法

一般的に広く採用されている施工方法がこの「充填断熱工法」。住宅を形作る構造の外側ではなく内側に用いる工法で、壁の内側に本来できてしまう空間を有効活用できるという面も存在します。

外壁から1階床、天井など家中をぐるりと囲むことことで高い断熱性を発揮。また各種断熱材を設置するためのスペースを作るわけではないので、比較的安いコストで施工することが可能です。

しかしコストも低く安定した施工が可能な反面、「結露の発生」や「部分的な性能の変化」が起こりやすいというデメリットも存在します。

外張り工法

「外張り工法」とは「充填断熱工法」とは反対に、内側ではなく外側に用いられる断熱方法です。住宅構造の外側に断熱材を使用、構造を包み込むようにすることで断熱性、そして気密性を確保します。

特に採用されやすいのが寒冷地など寒さの強い地域です。防湿工事も併せて行うことができ、充填断熱に比べると断然結露の発生を抑えやすくなっています。

しかしコストの上昇や使える断熱材の限定などデメリットとなる部分があるのも事実。特殊な工事にもなりやすく、強度も弱くなりがちなので注意が必要です。

吹き込み工法

「充填断熱工法」「外張り工法」そしてもう1つの施工方法が「吹き込み工法」です。

専用の装置を使い、その名の通り断熱材を吹き込む別名「ブローイング工法」とも呼ばれるもの。複雑な構造の空間でも専用の装置を使うことで均一の施工が可能、安定した性能を確保できます。

一般的に使用されるのは「ロックウール」や「グラスウール」といった繊維系の断熱材です。専門の業者もおり、時には大きな工事にはならず既に暮らしている状態での施工も可能となっています。

まとめ

住宅の断熱性能は家探しの際の大きなポイントの1つ。ハウスメーカーや工務店によって大きく差が出てくるので、この点に注目しながらメーカーを選ぶということにもなるでしょう。

今回紹介したそれぞれの施工方法は場合によっては組み合わせも可能。自分が求める断熱性能をしっかりと実現するため、手間と時間を掛けながらメーカー側と相談を重ねましょう。

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