輸入住宅には平屋建てが意外と多く、セルコホームのカナダ住宅でも同じことが言えます。
ただし、純粋な平屋建てではなく、屋根裏の一部をロフトや小屋裏部屋としているものが多く、急勾配の屋根が多い輸入住宅の特徴とも言えるでしょう。
セルコホームでは、平屋建ての企画プランをHP上で数多く公開しており、かなり力を入れているように思います。
間取りは、1LDKと2LDKのコンパクトなものですが、子供が独立した後の夫婦世帯やセカンドハウスには最適ではないでしょうか。
セルコホームの平屋の特徴、評判は?
セルコホームがHP上で公開している平屋建てには、Basic TypeとAdvance Typeの2種類があり、前者は純粋な平屋建てで後者が小屋裏部屋(ロフト)付きとなっています。
外観は、アーリーアメリカン的なデザインとなっています。Basic Typeの延床面積は70~80m2台の夫婦世帯にジャストサイズのものと言えるでしょう。
また、Advance Typeでは、小屋裏部屋とウッドデッキを標準装備しており、延床面積も90m2台で、少し上のクラスになると思います。
口コミの評判は、やはり断熱・気密性能の良さに関するもので、平屋建てで上下の温熱環境が平均化しやすい分、一層その効果を実感しやすいのだと思います。
セルコホーム平屋の間取り図
2LDK+29.14坪(ロフト付き)
出典:セルコホーム
このロフト付きのプランは、北玄関タイプで、リビング横にヌックが配置されています。
南側のウッドデッキは、ダイニングとキッチン、そして主寝室から出入りできるもので、南側の庭や眺望が望める敷地には最適でしょう。
また、ロフトは書斎などのスペースとしても十分な広さがあります。
外観的にはコンパクトにバランスよくデザインされており、輸入住宅らしさが出ています。ヌック上部のとんがり屋根のデザインが可愛いと思います。
2LDK+29.26坪:Advance Type(ロフト付き)
出典:セルコホーム
これもロフト付きのプランですが、南玄関タイプとなっています。
リビング上部に設けられている勾配吹き抜け天井と屋根に設けられた窓からの自然光は、部屋を大きく感じさせ、快適な空間を提供してくれるだろうことが容易に想像できます。
外観は、南向きの特性を生かして、東と南に大き目のウッドデッキが配置されています。
玄関脇のウッドデッキに、ベンチやロッキングチェアーを置くと、ぐっと雰囲気がでる気がします。
2LDK+22.04坪:Basic Type
出典:セルコホーム
ロフトは付いておらず、個室は夫婦の寝室と子供室あるいはゲストルーム用と考える方がいいでしょう。
ただし、少しアレンジして主寝室と従室の位置を逆にした方がいいのではないかと思います。
外観は、シンプルでシャープな感じで、玄関ファサードや屋根の切妻部分に化粧モールを使いアクセントとしています。
セルコホームの平屋の価格・坪単価は?
セルコホームのHPや口コミ情報などから、構造躯体はTHE HOMEの2×6ではなく2×4の枠組み材となっており、セルコホームではミドルもしくは少し下位に位置するかも知れません。
しかし、平屋建てであること、そして規模が比較的小さいことを考えれば、構造的には問題のないサイズで、コスト削減になっていると思います。
一方、平屋建ては2階建てに比べて、基礎コストの全体コストに占める割合が大きくなることから、坪単価は上がる傾向があります。
あるセルコホームの加盟店キャンペーンで、平屋住宅を1,095万円~とありますから、Basic Typeの小さい22坪クラスとすれば、坪単価は50万円前後になります。
他メーカーの平屋住宅相場
では、このセルコホームの平屋建てと競合する輸入業者にはどのようなところがあるのでしょうか。チェックしてみましょう。
なお、輸入住宅を販売している企業には、以下に挙げる企業以外にも沢山ありますが、営業エリアが限定されていたり価格帯が異なるため、ここでは省略します。
東急ホームズ
この企業は、「ミルクリーク」と言う北米・南欧の住宅を輸入・販売しており、平屋建てとしてPlanning for 1Story、そしてロフト付きをPlanning for 1.5Storyの商品名で企画プランを提供しています。
価格は坪単価60万円~となっているようですから、セルコホームより若干高めかもしれませんが、強力な競合相手だと思います。
ブルースホーム
この企業が輸入・販売している欧米スタイルの住宅も、セルコホームの競合相手となるでしょう。
坪単価は40~50万円台となっていようですから、セルコホームよりは少し下位クラスになるかもしれません。
この企業では、セルコホームや東急ホームズのような明確な平屋建て企画プランは見当たりませんが、施工実施例を見ると何らかの商品は持っているようです。