家族が多くなるとその分部屋の中もたくさんの物で溢れてしまいます。そんな部屋をスッキリと見せるために大きな力を発揮するのが「壁面収納」です。その名の通り壁一面に収納を施した物で、収納力と使い勝手の良さが大きな魅力。
しかしそんな壁面収納にもデメリットの文字が見え隠れしており、ただ便利なだけでは終わりません。今回はその壁面収納の実態をご紹介いたします。
壁面収納は不要?!デメリットを紹介
早速ですが、まずは壁面収納を利用した際のデメリットをいくつか挙げてみます。もちろん良い面もありますが、まずはこのデメリットとなる面をよく理解しておきましょう。
埃が溜まる
収納の数が多く、1つ1つに扉が付いているものが多くありますが、中には扉が付いていないものもあります。付いていないとそこに埃が溜まり、1つ1つの掃除に手間が掛かることもあるのです。
動かせない
壁面収納と言っても種類はいろいろとありますが、ほとんどが壁一面に渡って設置されるタイプです。ハウスメーカーにより設置してもうらうと、壁と固定することにもなるので、基本的に一度設置すれば、その後10年20年と同じ場所で使い続けることになります。
上の物が取りにくい
壁一面に設置するということは天井にまで収納が伸びるということ。天井付近の収納は手が届かず、使用にはイスなどを用いることが必須となります。
出費が増える
ほとんどの場合がオプション扱いで、ハウスメーカーからじゃなく個人で付ける場合にもかなり大きな出費になります。
地震対策を講じる必要がある
ハウスメーカーからの取り付けなら固定してもらえるので地震対策は大丈夫でしょう。しかし収納1つ1つにある扉の固定は難しく、地震により収納自体は無事なものの中身が一斉に落ちることも考えられます。
スペースの確保が必須
大容量の収納を確保することが可能な壁面収納ですが、それにはその分のスペースを確保しなければいけません。壁一面が人気ですが、もちろん小さいサイズも存在しています。
飾り付けがしにくくなる
ポスターや絵など壁に取り付ける飾りが付けにくくなるのもデメリットの1つ。とはいえ家全体を収納にするわけではないので、場所を選べば大きな問題にはなりにくいはずです。
どんなところに壁面収納は便利??おすすめポイントはここ!
壁面収納を設置する場所はどこか。これは決して1つではなく、いろいろな場所で設置が可能。ただ容量の大きな収納を作るだけでなく、場所に合わせた使い方やデザインにも対応しているので、ぜひ自分だけの壁面収納を設置したいところ。その中でおすすめの「場所」をピックアップしてみます。
リビング
やはり壁面収納と言えばリビングは外せません。テレビ台と兼ねて設置されるタイプが多く、中央にテレビを置いた形が最も一般的です。テレビ台一体型が主流ですが、こだわればいくらでも好きな収納を作ることが可能。それぞれに扉を作ればすっきりと収まり、扉が無ければインテリアの一環としても楽しめます。
キッチン
キッチンにも壁面収納を施せば、物を取り出しやすくかつ非常にお洒落なキッチンが誕生します。既存の食器棚を取り付けるのをやめて、こだわりの壁面収納を設置してみるのも手かもしれません。
趣味の部屋
自分の趣味に合わせて壁面収納を設置した趣味の部屋を作ることも可能です。本が好きならまるで図書館のようになり、趣味に特化したこだわりの部屋が実現するはずです。
壁面収納と置き家具のメリットを徹底比較!
壁面収納は便利で使い勝手もいいけれど、同様に悪い部分も出てきてしまいます。悪い部分を見ると既存の置き家具でもいいんじゃないかと思ってしまいますが、壁面収納を設置した場合のメリットをしっかりと理解しておくと魅力的に感じるのではないでしょうか。
壁面収納、そして比べて見たい置き家具、それぞれで見られるメリットをご紹介します。
壁面収納のメリット
お洒落
まずはやはり見た目の問題。扉付きの物もそうでない物も、置き家具に比べると断然お洒落。インテリアの1つとして大きな力を放ち、部屋全体がキレイでお洒落に見えるでしょう。
収納部分が多い
物によっては壁一面を収納として使えるので、そこだけでも多くの物をしまうことが可能です。もしも新築で別途収納スペースが確保できなかった場合は非常に重宝するでしょう。
空間を有効に使える
置き家具はなかなか場所にぴったりのサイズの物を見つけるのが難しいもの。しかし壁面収納を新築でハウスメーカーに頼むのなら、天井までぴったりの物を設置することができます。デッドスペースとなりがちな場所まで網羅した、正真正銘の壁一面の収納が体感できます。
置き家具のメリット
選べる種類は膨大
壁面収納となると家のサイズに合わせた物を設置する必要がありあまり自由度はありません。しかし置き家具ならある程度のサイズさえ分かれば、膨大な種類の中から好きな物を選択することが可能です。
必要な所に必要な分だけ
壁にぴったりつけるだけが収納ではなく、好きな所に好きなようにそして必要な分だけ置くことができるのが置き家具のメリットでもあります。
移動が可能
壁面収納はその大きさから固定することもあり、さらにそもそもが非常に大きく作られているので移動は実質不可能です。しかし置き家具は大人二人いればなんとか移動も可能で、模様替えも比較的楽に行えるでしょう。
【必見】壁面収納派?それとも置き家具派?こんな人が向いてます
壁面収納と置き家具、それぞれの良い部分も悪い部分も見ていると結局どっちを使えばいいのか分からない。そんな方のために「壁面収納向き」「置き家具向き」の人をそれぞれご紹介いたします。
自分がどちらのタイプなのか、今収納について検討している方必見です。
壁面収納に向いている人
・空間を無駄にしたくない
・家との一体感を感じたい
多少使い勝手の悪い部分がある壁面収納ですが、何よりもデザイン性は外せないという方に向いている設備かもしれません。使い勝手の悪さは高い位置にある収納などで感じてしまいますが、そこは普段あまり頻繁に使わない物を収納するなど対応が可能。
部屋との一体感を感じることができるので、見た目にもすっきりとした美しさが保てます。
置き家具に向いている人
・壁には絵などの飾りを付けたい
・こまめな模様替えを予定している
壁面収納は一度設置すれば10年単位で使い続けることになる設備です。普段から季節ごとの模様替えを行っている人には不向きの設備で、そんな方には置き家具が向いていると言えるでしょう。
置き家具は比較的安価で買い求めることも可能で、費用を抑えたいという方はこちらを検討するのがいいかもしれません。
まとめ
壁面収納をメインに置き家具との比較でその性能を良く理解できたかと思います。
どちらもメリットとデメリットが存在し、結局は自分に合った方を選ぶのが最適です。もちろん必ずどちらかを選ばなければいけないものではなく、リビングは壁面収納、それ以外は置き家具といったことも出来るでしょう。
こだわりたい場所はとことんまでこだわれるのが各種収納の面白いところ。メリットとデメリットを良く見て、しっかりと検討して設置してみてください。