マンションから一戸建て、1つの家に必ず作ることになる寝室は特別な空間ではありません。特別な空間ではないからこそ、いかに快適な空間にできるかが問題で、そのためにまずは広さを確保する必要が出てきます。
寝室の広さを考えるにはまず、自分の使い方を考えなくてはならず大事なポイントがいくつも存在します。
そんなポイントを見ながら、理想的な寝室の広さについて考えていきます。
寝室に必要な広さはどれくらい?平均の広さも紹介!
理想的な寝室を考える前にまずは今現在、各家庭の平均的な寝室の広さについて確認してみます。
平均の広さってどれくらい?
寝室としての広さは部屋を使う人数によっても大きく変わります。人数による平均的な広さは以下、
一人の場合:5帖
二人の場合:6~8帖
あくまで平均的な広さとされ、中には10帖以上の広さを確保する家庭もあるようです。どれだけの広さを取るのかはどんなサイズのベッドを置くのか、はたまた布団にするのかでも変わってくるので参考として確認しておいてください。
寝室に必要な理想の広さは?
平均的な広さを紹介した後は、実際に快適さを感じる「理想的な広さ」についてご紹介します。「布団」と「ベッド」の2種類それぞれをご紹介するので、自分のタイプと合わせて確認してみてください。
和室に布団を敷いて寝る場合
布団を敷く場合の理想的な広さは”6帖“。
これは布団の特徴である、「その都度たたんでしまう」ということを念頭に置いた広さとなっています。寝る時に布団を出し、使わない時は押入れにしまう。
通常は何もない状態となるので、あまり広い寝室にしなくても十分な広さを得ることができるのです。
布団1組だと4.5帖、2組になると6帖が理想的な広さ、しかし子供と一緒に寝ることを考えるのならもう少し広さを確保する必要が出てくるでしょう。
洋室にベッドを置いて寝る場合
ベッドを置く場合は寝室の広さを見る前にまずはベッドのサイズを見る必要があります。
シングルからキングサイズまであるベッドのどれを使用するかで寝室が決まると言っても過言ではなく、一般的に2人で使う場合理想的なサイズはクイーンサイズとなっています。
クイーンサイズは夫婦2人で寝ても十分な広さを持ち、このサイズのベッドを置く場合の寝室は”6帖”が理想的。布団を2組敷くよりも余裕が生まれるのでドレッサーなどを置くスペースも十分に確保できるはずです。
シングルを1つ置く場合には4帖ほどの広さでも十分な広さを確保できます。少し余裕が欲しいなら”5帖”あたりが理想的な広さになるでしょう。
【レイアウト別!】あなたに合った寝室の広さを紹介!
既に部屋の広さが決まっているのなら設置するベッドの大きさなどもそれに合わせて購入する必要があります。次に紹介するのは広さ別のレイアウトのポイント。「4.5帖」「6.0帖」「8.0帖」「10.0帖」の4つの広さからご紹介いたします。
4.5帖の寝室
4.5帖の寝室の場合クイーンサイズのベッドはおろかダブルベッドでさえも少々設置は難しくなります。布団のようにしまうことができず、小さな部屋なので搬入するのも一苦労となるでしょう。
もしもこの広さの寝室となるのならおすすめはシングルサイズのベッド。しかしこれも一人が限界なので、大きな物でもダブルベッドまでとなるでしょう。
6.0帖の寝室
6,0帖にもなると幾分余裕が生まれ、ダブルベッドでも軽々と置けるスペースができるでしょう。置き方にも自由が生まれ、壁に沿って設置するタイプでも、部屋の中央に置くタイプでも空間に余裕を感じるはずです。
6.0帖のおすすめはダブルベッドからクイーンベッド、一人ならシングルにすればかなり広く使えるのではないでしょうか。
8.0帖の寝室
8.0帖の寝室ではベッドを置けるかという心配はまったく無くなり、代わりに他の設備をどうするかで悩むことになるでしょう。
クイーンベッドでさえも心配なく設置が可能で、キャビネットや本棚といった大きな物を置いてもまだまだ余裕があるはずです。
ここまで広くなるとシングルベッドではもはや簡素な部屋となってしまいおすすめは出来ません。
10.0帖の寝室
10.0帖の寝室ならどこに何を置いても空間的に余裕のある寝室ができあがります。窓の大きさや数も他よりも増すことになり、より光の入りやすい部屋が完成するでしょう。
理想的な大きさとされるクイーンベッドはもちろん、部屋の一画を書斎として使用することも可能です。物が多くなりがちな人ならこれだけの寝室を確保するのもありですが、他の部屋にも影響を与えることになるのでまずは自分の家全体の大きさを把握することが大事です。
寝室の広さに関する口コミ!
最後に寝室に関する口コミについてご紹介します。寝室の広さは利用者からどのように取られているのか、悪い意見と良い意見を見ていきます。
悪い口コミ
「毎日使う場所なので考えに考えた末、10帖という広い物を作りました。でも結果的には寝るだけになり、他の場所をもっと広くしても良かったのかなと思っています」
「家自体がそこまで大きくないので寝室も最低限の大きさにしましたが、ベッドや家具を入れるのに手こずり使っている間も少し窮屈感を感じています」
良い口コミ
「寝室をあまり広く取っても意味がないとは聞いていたのですが、狭すぎるのは嫌なので9帖ほどのものを作りました。その代りに作業台や旦那の書斎を作ったので無駄にはなっていないはずです」
「子供が多いので夫婦の寝室は少し小さめにしました。代わりと言ってはなんですがウォークインクローゼットを付けたのでタンスや収納棚などを置くことなくすっきりとした部屋になっています」
「結局は寝るだけの部屋、なのであまりこだわりを出さずに和室を夫婦の寝室にしています。毎日布団をたたんでしまっているので昼間は普通の和室として利用しています」
「広々とした寝室に憧れていたので10帖のものを作りました。かなり広く使えるので大きな本棚を置いてもまだまだ余裕があり、寝室兼趣味の部屋としても使っています」
まとめると
寝室の理想的な広さは6~8帖。しかし使い方次第では狭くても広くてもメリット・デメリットが発生し、いかに上手に空間を使うかが肝となります。
布団にするのかベッドにするのかでも違いが現れるので、一概に広さだけで判断できません。
理想的な広さを目安にし、いくつもの判断材料で自分好みの寝室を作ることが上手な寝室作りと言えるでしょう。