家づくりを始めるとき、何から始めればいいのでしょうか。全体像を把握して、家づくりを始めたいと思う方が多いはずです。
では、家づくりの全体像をみていきましょう。
家を建てたい!注意することは?
1.信頼できる専門家を探す
家を建てたいと思ったら、まずは専門家に相談をしてみましょう。
不動産業者や設計事務所など、家づくりの相談に乗ってくれる専門家は大勢います。
その中でも、要望にしっかりと耳を傾けてくれる、信頼できそうな専門家に依頼すると良いでしょう。
2.要望をしっかりとまとめておく
家を建てるときにまずやることとして、どのような家を建てたいかしっかりと家族内でまとめておきましょう。
要望がはっきりとしなければ、計画がスムーズに進みません。
3.おおよその予算を決めておく
これから家を建てると決まったら、どの程度までなら出せるのか、しっかりと線引きしておきましょう。
依頼者から最初に提示される予算によって、業者からの提案内容も変化します。
【15の手順】家を建てるまでのスケジュールは?
では、家を建てるまでのスケジュールを簡単にご説明します。
予算決め
まず業者へ依頼する際には、必ず予算を伝えなければなりません。予算によって、どのようなことができるのか大きく変化するためです。
打ち合わせを進めていくと、やりたいことがどんどん増え、最初に業者へ伝えた予算よりも多くなることがあります。
最初は少なめの予算を伝えがちですが、実際に追加となった分も支払うことが可能であれば、初めからその金額も含めて予算を伝えましょう。
業者は、提示された予算内で提案をしようとします。
少なめの予算しか伝えていないと、低ランクの仕様での提案をされてしまい、本来出せる金額のレベルの家が建たなくなってしまいます。
建てる土地の決定
地域によって、広さは同じでも建蔽率や容積率、条例などに違いがあります。
そのため、建設地を決定しなければ、家の設計には入ることができません。
建てる土地を決めることが、計画の第一段階になります。
住宅会社(建築の依頼先)の情報収集
1つの業者だけでなく、いくつかの業者に実際に話を聞くと良いでしょう。その中で、最も信頼できそうな業者を決定しましょう。
家づくりは、自分の生活スタイルを設計してくれる業者へしっかりと伝えなければなりません。気軽に話ができることも重要です。
業者に見積もりを依頼する
土地と業者が決定したら、設計プランを決め、見積もりを依頼します。
設計を依頼する
土地が決定したら、設計を依頼する業者を決めましょう。
そこで予算や要望を伝え、プランを作成してもらいましょう。設計費は工事費の10%程度であることが多いです。
土地購入・契約
土地を購入する際に注意したいのは、法規制についてです。
建蔽率や容積率、その地域特有の条例など、しっかりと説明を受けたうえで購入手続きを進めましょう。
地盤調査
プランが固まると、その住宅形状にあわせて地盤調査を行います。
この地盤調査の判定によって、地盤補強の有無が決定します。
家の規模にもよりますが、一般的な戸建て住宅の場合、地盤補強の費用は60万円ほどかかります。
プランの詳細打ち合わせ
詳細の打ち合わせで、仕様を決定していきます。
プランは、外部の仕様から内部の仕様へと、外から中を固めていく形で進めていく事が多いです。
詳細打ち合わせの期間は、設計事務所によって大きく異なります。
仕様の決定と最終見積もり
詳細の打ち合わせが一通り終わると、最初の提案時から変更になった部分も含めた最終の見積もりが出てきます。
その金額と予算を照らし合わせ、仕様の最終決定、金額の最終決定をします。
本契約
仕様と金額が確定すると、本契約をします。そうすると、着工に向けて準備が始まります。
建築確認申請の申し込み
建築をする際に、役所へ建築許可を得るために申請をし、建築基準法などに沿って計画されているかの審査をします。これが、建築確認申請です。
建築するものの規模によってこの審査期間は変化しますが、一般的な2階建ての住宅であれば、約1か月~1か月半程度です。
住宅ローンの申し込み
最終金額が確定したら、住宅ローンの申し込みをしましょう。
着工、地鎮祭と上棟式を行う
着工の前に、地鎮祭を行います。安全に工事が終了することを願う儀式です。最近では、土地のお清めのみという方もいます。
地鎮祭の流れは、神職をお招きして神様へお供え物をし、祝詞をあげてお祓いをして浄め、鍬入れなどを行い、工事の無事を祈ります。
上棟式とは、建物の骨組みが完成した段階で行うものです。大工さんなど職人さんを労う意味もあります。こちらも、最近では簡単な挨拶のみとすることが多いです。
完成
建物が完成すると、完了検査を行います。着工前に行った建築確認申請時に提出した図面通りに建物が建てられたかを確認します。
この検査が終了すると、完了済証が発行されます。
引き渡し
完了検査が終了すると、いよいよ引き渡しです。
注文住宅と建売住宅で家づくりの流れは変わる?
注文住宅と建売住宅で大きく異なる点は、1から家を作るのか、完成したものを購入するかという点にあります。
注文住宅は、土地を購入した後、建物本体の予算を決めるところから始まります。そして、建てる家のイメージを決めて設計を依頼します。
建売住宅は、すでに決められた外観や間取りで、建設された実物を見て購入します。
工務店と注文住宅で打ち合わせの流れは変わる?
工務店でも、設計士が在籍するところもあります。
土地購入後に設計を依頼する場合、その他の注文住宅を取り扱う設計事務所と比較しても、打ち合わせの流れが大きく異なることはないでしょう。
新築・建て替え・リフォーで家が建つまでの工程は変わる?
新築と建て替えでは、どちらも1から新しい家を建てるため、工程は大きく変わりません。
建て替えの場合は、古い家の解体があるので、その費用と期間がかかります。リフォームは、工程が異なります。
すでに建っている家に変更を加えるため、現地調査をし、壁の位置など構造を確認した上でプランを考えます。
新築や建て替えと比較すると、構造的などの制約が多くなります。
まとめ
いかがでしたか。家を建てたいと考えたら、家づくりの全体像を把握した上で計画を進めていきましょう。