セキスイハイムのQ値とC値、数値で見る住宅性能

セキスイハイムと言えば住宅メーカーの中でも高い知名度を誇り、有名人を起用したテレビコマーシャルでもお馴染みの住宅メーカーです。知名度が高いから住宅性能が良い、とは一概には言えませんがそれだけ注目度が高いことは事実です。

ではそんなセキスイハイムの肝心の住宅性能はいかがでしょうか。それを良く知るためにあるのが今回お伝えする「Q値とC値」。この2つの数値を見ることで、どれだけ住宅性能に力を注いでいるのかが分かると言っても過言ではありません。

もちろんこれは数多くある住宅性の内の1つ、まずはこの1つをしっかりと確認していきましょう。

セキスイハイムの断熱性の評判は？

セキスイハイムのQ値、つまり断熱性を表す数値は「2.1」。これは建設省により定められた次世代省エネルギー基準を上回る数値です。

しかしながらやや上回っている程度の数値で、数ある住宅メーカーの中では「1.0」をさらに下回る数値を出しているメーカーもあるので突出した優秀な数値というものでもありません。

だからと言って断熱性に期待できないわけでもなく、セキスイハイムならではの断熱性を実現しているのも事実です。まずはその断熱性をご紹介いたします。

セキスイハイムの断熱性

工場生産よる安定供給

いち早く他の住宅メーカーよりも工場生産に力を入れているのはセキスイハイムの大きな特徴。これは安定した断熱性を実現することにも繋がり、セキスイハイムのどの住宅でも同じように高断熱の住宅を建設できるのです。

アルミ樹脂複合サッシ

開放的な空間と光を多く取り込む大きな窓は、より断熱を実現するため特殊な素材での複合ガラスを使用しています。2組のペアガラスを使用することで、結果的に4枚のガラスとなり一般的な窓に比べて2倍以上の性能を誇る事が可能となっています。

基礎断熱

従来の方法とは異なる方法で床下断熱を設計。通気性を無くし、基礎の部分を温度を保つよう設計することで住宅の床から温度が逃げるのを防ぎます。

断熱性への評判

セキスイハイムの断熱性への取り組みは確かなものの、やはり肝心のQ値ではこれといって高い数値を表していないことが気がかりとなっています。

さらにセキスイハイムでは鉄骨と木造の大きく2種類の住宅を建設していますが、木造はある程度の断熱性の高さを確保している一方で鉄が熱を通しやすいという性質もあることから鉄骨に関する断熱性はさらに低くなってしまいます。

こういった結果を踏まえて木造を選択するという人も多く、断熱性への取り組みを活かすには選択肢が狭まってしまうということも少なからずあるようです。

セキスイハイムの気密性の評判は？

気密性を表す数値、通称C値はセキスイハイムの発表では「2.0」。これもまた基準よりやや高めになっているだけで、ずば抜けて優秀な数値とは言えません。

しかし木造タイプの住宅では「1.0」を下回る数値が出るという声もあり、鉄骨と木造で大きく気密性に差が出るようです。

セキスイハイムでは断熱性と違い気密性への取り組みを大きく発表していません。同時に断熱性と密接に関わることも多く、断熱性への取り組みとして挙げている複合ガラスは気密性の高さも発揮するなど同じように働くことも少なくありません。

同じように工場生産による安定した気密性の確保もセキスイハイムの断熱性と同様の特徴の1つ。住宅タイプによる差がありつつも、しっかりと効果を発揮していると言えます。

気密性への評判

気密性の高さは室内から熱が逃げるのを防ぐと共に、外気の侵入を防ぐという面もあるのです。つまり花粉やホコリの侵入を防ぎ、常に清潔な空気を室内に留めておくことができるようになります。

しかし清潔な空気を実現するには換気システムが必要で、気密性への評判はこの換気システムに対するものが多いのが印象的です。

換気システムにより各部屋へとフィルターなどで清潔にした空気を送り届けます。このフィルターを含むメンテナンスへの手間、そして費用が重なってしまうのが大きな痛手となるようです。

セキスイハイムの電気代の評判は？

公式の発表では断熱性・気密性への取り組みにより、エアコンを使用しても一般的な住宅の約1/2の光熱費で抑えられるとされています。

もちろん各家庭、住宅プランで差は発生してしまい必ずしもこうなるとは限りません。

特に鉄骨タイプの住宅での断熱性は上でも伝えている通り、抜群に優秀とは言い切れず結局はエアコンを使用し続けての保温となりエアコン代が高くなる、という声も聞こえています。

エアコンを含む光熱費を気にするのなら木造タイプ、もしくは太陽光発電などのシステムと掛け合わせるのがいいのかもしれません。

まとめ

セキスイハイムの断熱性・気密性は住宅タイプにより差が生まれ、厳しい声もちらほらと聞こえています。しかしセキスイハイムの何よりも大きな特徴は、工場生産による安定した性能の確保です。

いち早くこの方法を取り入れ、常に安定した家作りを行ってきたセキスイハイム。安定性にかけてはどこよりも優れている、と言っても過言ではありません。