国内にあるハウスメーカーは1つや2つではなく、何十という単位で存在しています。そのためどこのメーカーを選べばいいのか迷ってしまう人も少なくありません。
家は人生においても1、2を争う大きな買い物。できるなら後悔は絶対にしたくありません。
後悔をしないようにハウスメーカーを選ぶ方法、そのポイントをご紹介します。
ハウスメーカー|選ぶ前にどんな家づくりにするか整理!
いくつかのポイントを紹介しますが、大前提として大切なのは「求めるものを考えておく」ということ。何を決めていない真っ白のまま進むのも決して悪くはないのですが、そうすると無駄に時間が掛かることも考えられます。
まずは、自分がどんな家を求めているのが1つでも良いので考えておきましょう。その1つとなるかもしれない要素をいくつか見ていきましょう。
どんな家にしたい?色んな要望まとめました
寒暖の差を抑えられる家が欲しい
ハウスメーカーごとに力を入れる住宅性能は様々。今までの経験上、もしくはこれから暮らす地域などに合わせて住宅性能を考えることも必要です。
特に寒冷地や暑さの厳しい土地となると寒さ、暑さにしっかりと耐えられる家を第一に考えたいところ。これはハウスメーカーを選ぶ上で大きなポイントになるでしょう。
デザインにこだわりたい
住宅性能のように直接家の住み心地に左右するポイントではありませんが、家のデザインも見るべきポイントの1つです。
外観・内装は暮らす人によっては優先順位が大きく変わるポイント。気持ちの面で大きく働く要素なので、人によってはモチベーションにも繋がるでしょう。
シックハウス対策を万全にしたい
かつてはアレルギー問題としてダニやカビが原因とされていたシックハウス症候群。今では新築で建てられた住宅で発生することも多くなり、その対策が必要不可欠になりつつあります。
新築で発生する原因は住宅の高気密化。つまり高断熱・高気密を心掛けるメーカーにそうした不安が残っているのです。
シックハウス症候群の対策には換気システムなどがあり、こうした問題に不安を感じている人、もしくは高気密な住宅に不安がある人は対策を講じているメーカーを選ぶようにしましょう。
エコな家にしたい
国内でも徐々にエコ住宅が浸透しつつあり、各ハウスメーカーは太陽光発電をはじめとする最新システムを搭載した住宅を発表しています。
ZEH住宅もまたその1つで、未来のエネルギー問題に大きな関心を持つのならここも大きなポイントです。
価格を抑えたい
住宅の価格は決して一定とは言えず、平均坪単価を見る事でそのハウスメーカーの立ち位置がよく分かるようになっています。テレビCMをたくさん長し、全国誰もが知っているメーカーとなるとそれだけ価格も増すことがほとんどです。
もしも価格を最小限にまで抑えたいのであれば、価格帯の低いハウスメーカーを選択することになるでしょう。気にしないのであれば別のポイントで考えればいいのです。
狭い土地を有効に使いたい
使える土地が狭い、土地の有効活用を考えるのならそれに特化した商品プランを打ち出しているメーカーを選択しましょう。
数あるハウスメーカーの中には狭小住宅に3階建てを建てるのを得意としているメーカーもあるので、土地が小さいからと諦める必要はありません。むしろメーカーを絞れるいいチャンスです。
ハウスメーカーを選ぶ際のポイントは?
自分の求めるポイントを選んだら、次は自分に合ったハウスメーカーを選ばなければいけません。求めるポイントと上手くマッチしたメーカーがあればそこがベスト、照らし合わせることが必要です。
設計プランで選ぶ際のポイント!
自分の家づくりの理想とハウスメーカーの特徴がマッチしている
断熱性・気密性を第一に考えたいのに、二の次にされているハウスメーカーは選べません。外せないポイントがあるのなら、まずはそのポイントにしっかりと対応しているかをチェック。自分の求めるポイントとマッチしているかを確かめましょう。
じっくり時間をかけながら家づくりを計画できる
ハウスメーカーに相談すると、スピーディに次々と話が進むことがあります。こちらの要望もきちんと聞かず契約までこぎつける。そして後々にいくつも後悔が出てくるのです。
こうした失敗例はできるだけ避けたいもの。メーカーに相談してはじめて分かることですが、反対に言えば話しを交わせば分かること。進むスピードに違和感を感じたらはっきりと断ることも大事です。
どれだけ自由に間取りや家の構造を決められるか
多くの人が「自由設計」に魅力を感じ家探しを進めるはずです。自由設計とはその名の通り、間取りや設備に高い自由度を発揮できるものですがハウスメーカーによっては実はそこまで自由度が高くないところも存在します。
「こだわりを出したかったのに結果的にプラン通りになった」という声も少なくないので、個性を打ち出したい人は良く見極めることが大事なポイントとなります。
家に着目!選ぶ際のポイント
耐久性があるか
ハウスメーカーの平均的な住宅性能もしっかりと見ておかなくてはいけません。今の日本では必須項目ともなっている「耐震性」。
標準でどれだけの性能が備わっているのか、家そのものの強度は何よりも大事と言っても過言ではありません。
耐震等級という数字で一目で見る事もできるようになっているので、より長く安心して暮らすのならばこのポイントもしっかりと確認しておきましょう。
断熱性、気密性、遮音性はあるか
耐震性と同じく住宅性能という意味で「断熱性・気密性・遮音性」も大切なポイント。
特に断熱性・気密性は住宅性能だけでなく、光熱費にも繋がる性能です。毎日の暮らしに直結したものとしてよく確認し考える必要があります。
遮音性も時として非常に大きなポイントとなります。特に必要となるのは二世帯住宅など人数が多くなる住宅タイプです。床や天井はもちろん、生活音が外にまで伝わる危険性もあるのでこちらも確かめておきたいポイントとなるでしょう。
まとめ
ハウスメーカーは一度契約してしまうと変更が利かない大きな存在。そのため契約後の後悔はほとんど意味がなく、これは絶対に避けるべきポイントです。
そのために入念に調査を行い、自分に合ったメーカーを探さなければいけません。
もちろんこれはインターネットだけでなく、実際にメーカーへと足を運び、話を聞いてみるのが一番。後悔しないためには多少の手間と時間を掛けることも必要です。